ネットバトル的な何か

 前回記事が発端になって(ネット上で)ケンカになった。「ネット上のトラブル」というほどのものでもないけれど。このブログを始めて以来、ネットでこっぴどく罵倒されたのは初めてだし、ご参考までに紹介しておきましょう。


 まずは言い訳。今更こう言うのもなんなんですが、前回記事には明らかなる隙があって投稿前からそれは分かっていた。最初の方にある、フミコフミオさんのツイート引用。「死刑」に言及しているけれど、私はその後いっさい死刑の話をしない、ので、引用としてはあまり適切ではないな、と思っていた。それに個人的には「ちょっと乱暴な意見かな」とも思っていた。が、氏のこういう考え方は否定しないし、ツイートするのも容認する。儒教文化圏ではわりと普遍的な価値観のように思うけれど、詳しくは分からない。勉強もしていないし専門家でも無いし。私自身には死刑制度に関する知見も無いし意見も無い、ので書きたいことも無い。にもかかわらず、当該ツイートを引用してしまったのは、
 
・あのツイートが印象に残っていた
・フミコフミオさんの規範意識、判断基準がよく現れている

 
といったあたり。友人を殺されてしまった無念もあるだろうし、このくらい強い印象のツイートの方がいいか、とも思い。私の論旨自体は、別の所にあるのは読めば分かるだろうし。まあそれに、他によさげなツイート探すのも面倒だし。しかし結果的には、ちょっと軽率だったようだ。

 私はフミコフミオさんのファンだし好きなので、評価や判断には甘いところがあるとは思います。でも信者ではないので「そりゃちょっと違うだろ」と思えば彼のブログ記事にツッコミのブコメをすることもあります。そういうの全て目を通す人のようなので「こんちくしょー」とか思われたこともあると思う。
 そんな感じ。まあ、年上のおっさんに「好き」とか言われても「キモッ」て感じかと思いますが。JDでなくてすみません。



一応リンクを張っておこう。言及された記事。ショートURLにしておく。

https://goo.gl/iFdq1N


 コメント欄での応酬。場所柄1対1になりやすいので、まあ、炎上なんかに比べれば気楽なものだな。「気楽」っつうのも語弊があるか。


 なんつーか、記事言及している割には、私に対する罵倒・煽りばかりで、記事内容は本当はどうでもよさそう。第三者が読んでも、いきなり何をブチギレているのか分からないんじゃないかと思う。記事は単なる切っ掛けで、まあ多分、ハッキリ言ってしまえば単に私を殴りたかったんだろう。コメントの議論には中身がないというか議論になってない。結局よくある「ネットのゴミ」そのものだな。

 記事を読んで腹は立ったがすぐに収まった。普通に考えればスルー案件だが、ここでブログをやって4年来の付き合いのある人だったので、何かしら書かねばならんな、と思った。面倒だなとは思ったが、何でも何かとしょっちゅう面倒だと思っているし、ブログ自体が面倒なんだし、人付き合いを面倒がるのが私の悪いクセだ。とにかく書かねばならんだろう。絶交を言い渡されてしまったし、ここでは「Sさん」としておく。大阪都構想などで真剣に意見交換した間柄だったし、残念だ。

相手の言い分は、


・偉そうな記事を書いてるくせに行動がクソ
・記事がクソだから行動もクソ
・私がクソだから記事も行動もクソ

……明瞭ではないな。


 要すると、Sさんは先般、「とある悪徳弁護士と戦いたいので、拡散を希望する」という記事を書いていた。こんな酷い話は拡散されてしかるべきだと。その記事を私がブクマしなかったことが逆鱗に触れたようだ。
 
 私が当該記事を読んだ限りでは、とにかく情報が断片的過ぎると思った。断片しかない、主観しかない、それらしい確かな証拠も見当たらない。状況がさっぱり分からない。「これで拡散してくれと言われても無理だよ」としか言いようがないが、でもわざわざ「これでは拡散できません」などと通達するのもヘンだし、スルーするほか無いだろうと思った。あとはコメント欄に書いたとおり。


 私の方は、誹謗中傷罵倒煽りのたぐいはいっさい書かなかった。Sさんは罵倒や中傷を繰り返しているが話のスジがブレ過ぎ。読者をやめるとかやめろとか。死刑制度や道徳規範や弁護士とは関係ない。ここはリアルタイムな会話では無く文章のやりとりなんだから、もうちょっと、いくらでも、書きようはあるだろ、などと思う。結局、毒舌とか辛辣とかいう点では、私の方がずっと酷い。いやらしいなコイツ、などと自分でも思う。Sさんのコメントの「無能w」とか「思考停止」とか、単に言葉尻だけしか見てないし、それじゃ負け惜しみ同然だ。話にならん。
 
執拗に「死刑について書け」と言ってくるが。書くわけがない。そんなの私にとっては、
「学校給食の問題点を書け」「ラーメンについて語れ」「プリキュアについて解説しろ」
みたいな注文と変わらんし。知らないことは書けない。得意な人に聞いてくれ。知らんことネットに書いてゴミ増やすとかそれこそブロガー失格だろう。なんの罰ゲームだよ。
 
「殴る」以外の目的が感じられない。
義理は果たした。もうやめていいだろう。





結局私はどうするのが良かったんだろうな、などと今は思っている。
本当に、どうするのがよかったんだろうなあ。まあ、当該記事をブクマするのが最も「無難」だったんだが。互助会じゃあるまいしそんなことはできん。自分の道徳規範に反する行為だ。そこを分かってもらえなかったのは残念だが。

 件の「悪徳弁護士」告発記事について「その記事が拡散されなかったのは、Sさんの発信力、説得力、表現力などの問題。読者側の「読解力」は関係ない」と思っていたが、そのことを言わなかった。そして「私の読解力ではよく分からなかった」と書いた。そういう言葉を選んだ。どちらも私にとっては真実だが、前者を選ばなかった。それは結局「面倒だから」じゃないか。無難だからじゃないか。

 文面にも明確に出ている。「そんなの俺の知ったことか」「勝手にしろ」と。結局、単に楽な道を選んだってことなんだろうか。思っていたことをもっとはっきり伝えるべきだったんだろうか。
「あんたの書き方は独りよがり過ぎる。それでは読者には伝わらない」と。
 
 「それわざわざ言う?」「失礼だろ」「いい大人なんだし」「オレにしたって人にどうこう言えるほど読まれてねえし。文章技術もねえし」「ブログって一人で書くものだって師匠も言ってた」


いくらでも浮かんだ。

前回の「助ける」話と無関係ではないね。
ネットの向こう側の人に、どこまで踏み込むんだっていう。


 結局とにかくオレは「アンタの表現ではダメだ。伝わらない」とハッキリ伝えるのがイヤだった。文句を言われてから「オレにはよく分からなかった」と言うのが精一杯だった。この心理はどういうものだろう。「謙虚」「逃げ」「尊重」「無難」「優しさ」「無関心」「事なかれ」「自己責任」「言うまでもない」

あんまり単純なものではないな。
そこまでの関係性では無かった、ってことではあるんだが。


こういうのは相互の関係性から、ゆっくりと信頼が育まれていくもんだろう。積み重なっていくものなんだろう。ネットでもリアルでもそれはきっと同じだろう。



※ ゴールが見えないまま、適当に考えながら書いていたら、こういうことになりました。以上です。