大阪都構想 二重行政の問題

乗るしかない!このビッグウェーブに!
と思ったけど、意外と難しいな。論点が色々あって混乱する。

f:id:fnoithunder:20150425231821g:plain

まずは、この記事に付いた問答無用のコメントからいきましょうか。fnoithunder.hatenablog.com

>基本的には箱物行政の問題であり、官需による雇用政策の弊害がメインかと

そのハコモノを二重に作っちまったから問題になってるんですが

>「大阪都構想」自体は大した話には思えなかった。大阪市を解体し消滅させる。それだけの話にしか見えなかった

今回の住民投票はスタートに過ぎません、今後は周辺都市も含めて構想が進むでしょう。


 私は「二重行政というよりも、雇用対策の弊害が主たる要因ではないか」と書いたのですが、このコメントを書いたさかな氏は「二重行政の問題だ」と主張している。何故そう思うのかはよく分からない。「よく分からない」なんて言ってるとフルボッコ完全論破の餌食になってしまうな。なんか書かないと。


 私の住む市は政令市ではないけど、まさにバブル絶頂期に市役所と消防署を新築しましたよ。当時は結構叩かれてた。無駄遣いだ、こんなに「無駄に立派な建物」はいらねえって。あとは小渕政権時代の景気刺激策で、非常に不活性な「コミュニティセンター」なんかが出来たりした。これはホントに無駄。

 地方だと不活性な民間空港とかもできてたよね。百里とか。地方行政マジヤバイ。かなり問題あるね。こういうのは別に大阪市限定の話じゃあない。

 ゆえに、この問題の主たる原因は「二重行政」じゃあない、と私は主張しています。一重行政でも「無駄使い」と言われるものは充分にあります。

 景気がよければよかったで、税収が増えて「予算消化」の名目で無駄遣いしてしまう。景気が悪いと、今度は失業者救済、景気対策なんかで、行政府が積極的に金を使い、失業や困窮から市民を救済しなければならない。不景気時は行政府しか投資行動を取れない。これはマクロ経済学的にはやむを得ない面があります。とはいえ、もうちょっとなんか考えてくれないかな、っていうね。


 藤井聡さんによると、「二重行政の解消」での経済効果は、当初、四千億円/年と言われていたけど、最新の、大阪市議会の調査、試算では一億円/年程度だという。で、この大阪都構想行革に掛かる初期投資は600~700億円程度。利子も考えると、元を取るのに1000年以上掛かりそうだね。

 (でも、この「大阪都構想」による初期投資があれば700億円分の経済効果で大阪が活性化するかもしれないね。本末転倒ですけど)


 議会の方は、「二重行政の問題」なんてほとんど無いよ、と主張しているらしい。橋下さんがそう言ってた。これについて橋下さんは、「市議会も府議会も、連中は全く問題が分かっていない。僕は知事と市長を両方やってるから、二重行政の問題がよく分かるんだけど。あいつら自分の縄張りしか見えてないから、何も分かってないんだ」というようなこと言ってた。

 ちょっとずつ「言い方」を換えながら、同じ内容の話を延々と10分間繰り返し、ボッコボコにするパターン。これがいわゆるフルボッコ。完全論破。

 なのは、まあ、もういいとして。これ、「自己絶対化」なんだよね。非常にマズイと思う。僕は絶対的に正しい。違うことを言ってる奴は、何も分かってない。トップウン式が簡単で早いのは間違いないけどね。
上で紹介したコメントの人とかは「そこにシビれる!あこがれるゥ!」って感じなのかな。

議会も民主主義もあったもんじゃないな。


※)私の場合、どうしても藤井さん贔屓になってしまいますが、その点はご容赦を。いずれは有名ならしい?「高橋洋一氏が藤井聡氏をフルボッコ」動画も取り上げようと思います。


お約束の参考サイト

satoshi-fujii.com
 

※ 二重行政ネタは新たに書き直しました。こちらも是非ご覧下さい。

fnoithunder.hatenablog.com