「河野談話」の釈明
先般「河野談話」に対する「西田昌司参議院議員の見解」に関する記事を投稿しました。その後の弊ブログへのアクセス状況からすると、どうやら私の話は、あまり説得力がなかったようです。あえて物議を醸すような書き方をしてしまったのですが、センシティブな話題を安直に取り上げてしまったなあ、と反省しております。西田先生の援護、のつもりだったのですが、失敗でした。
弊ブログでは、主に経済や公共政策ネタを取り上げていますが、歴史や外交の問題だって、そりゃもの凄く重要ですよね。大変失礼いたしました。
歴史や外交ネタは多くのブログで取り上げられており、2ちゃんねるとかでもしょっちゅう話題になっています。特に「韓流」がらみの話題は盛んです。ので……オレより詳しい人はごまんといるんだし、ウチでやることもないか。なんか荒れそうだし。と思ってずっと避けてきたのですが、なんか墓穴を掘ってしまいました。
ので、今回は、言い訳、というか、いわゆる特亜の歴史問題や日本の外交姿勢などについて、私なりの考えを述べたいと思います。この問題は、基本的には3つに分けて考える必要がある、と考えています。①内政 ②外交 ③韓国 です。韓国とそれ以外の国は分けて考えた方がよいだろう、と思っています。韓国だけ特別扱い、としたのは、どうも彼らが、あまり自国益を考えて動いているようには見えないためです。他の近隣諸国、例えば米中台露北鮮などは、明らかに自国益の為に活動していますが、韓国は何か違う。彼らにとって日本叩きは、西田先生仰るところの「天に唾する行為」です。
これは「華夷秩序」や「儒教」だけでは説明がつかないのではないでしょうか。いったい何故なのか、について、藤井聡先生、三橋貴明先生から(ブログ、動画等で)、非常に参考になる、示唆に富んだお話を伺っています。ので、私なりにまとめ再構築し、報告したいと思います。
これから三回位にわたってやるつもりですが、一応最初に念のため申し上げておきます。私は「韓流」も「嫌韓流」も興味がありません。と言うより、できるだけ見ないようにしています。あちらの反日もさることながら、こちらの嫌韓も相当に凄まじいものです。双方のヘイトスピーチなど見るにつけ、大変におぞましいものですから、私はどうしても目を背けてしまいます。ので、よく解っていない点も多く、おおざっぱな話になります。そういう人間の見解です。
① 韓流好きの方は(ここにはいないような気もしますが一応)、本文を読むと大変不愉快なことになると思います。見ない方がいいかもしれません。② 韓流、嫌韓流ともに興味ない方、には大した話ではないと思います。だから何?みたいな事かもしれません。ただ、本文を書いているうちに、韓国をあまり軽視し過ぎない方がいいのか、という気もしてきました。ので、多少は示唆できることがあるかもしれません。③嫌韓流の方は、韓国を(敵性国家として)非常に重要視している、と思うので、軽く見ている私の話は、やはり面白くないかもしれません。ので、こういう奴もいるのか、わかってねーな、ってな程度に読んで頂ければ幸いです。
などと言いつつ、韓国は次回以降、メインに扱う予定。
では「彼を知り己を知れば百戦危うからず」ということで、まずは内政から。
まず内政は
日本におけるこの問題の根幹は、個別にあげるなら、吉田清治氏の小説を事実の如く扱った朝日新聞であったり、いわゆるサヨク系のメディア、学者、知識人などによる日本叩き。あとは当時、社会党などと連立政権を組まざるを得なくなってしまった自民党、の幹事長だった河野洋平氏のいわゆる「河野談話」など、であるわけです。これらの問題は、西田先生の仰っていたとおりで、まずは国内の問題として問い正し、国民の理解や共通認識を得ることが重要です。
私としては、ずーっと前々から、とにかく「朝日新聞」が全ての元凶、諸悪の根源、朝日新聞を証人喚問すべき、と思っていました。これは「珊瑚事件」に匹敵する大スキャンダルのはずです。先の動画で西田先生が「朝日新聞」の責任を強調していたので、まさにそのとおり!と思ったわけ、なのです。どうせ朝日は話題をすり替えて自己保身に走る、に決まっているのですが、とにかく吉田清治氏のアレは「小説」でしたと。事実の如く扱ってすみませんでしたと。朝日に証言させたい。それだけは認めろ、と。話はそれからだ!
ただ、冷静に振り返ってみると、1996年に始まった「新しい教科書をつくる会」発足の頃からすると、随分と改善したよなあ、よくここまできたもんだと、感慨深いものがあります。当時から私も、歴史問題には注目していて、西尾幹二先生や井沢元彦先生、小林よしのり先生、秦郁彦先生らの本をよく読んでいました。井沢先生の本は今もよく読んでますね。
この問題、まだまだ、と考える人も多いと思います。やはり時間はかかります。残念ながらそうそう急には変わりませんが、しかし、正しい方向に修正され、国内問題としては、ようやく正しい軌道に乗りつつある、と言えるのではないでしょうか。
ただ、昔は基本的には国内の問題、という位置づけで、米中韓などとの、外交問題として取り沙汰されることは、かつてはあんまり、ありませんでした。近年は中韓ばかりでなく、欧米もなんかイヤな感じです。いったいどうしたものか。
ということで、次は、韓国以外の外交。フツーの国の話。一般論です。
アメリカは
最近、時折話題になることもあるようですが、戦争犯罪といえば、アメリカなんて、第二次大戦では日本以上に戦争犯罪を犯しています。核兵器まで使用して、日本の民間人100万人を殺戮。しかしアメリカにとって第二次大戦は「悪の帝国をこらしめた正義の戦争」という物語です。当時の宿敵日本を擁護などできるはずがありません。日本の悪行を強調するため、南京事件を捏造したのはアメリカです。東京裁判なんて、真面目に語ったらツッコミどころ満載の、とんでもないデタラメだと彼ら自身も解っている。だから彼らも「戦争犯罪」の話題には触れられたくないわけです。
昨年、大阪の橋本市長が「日本だけが悪者として断罪されるのはおかしい」という点を強調し、論戦を挑んだことがありました。しかし安倍政権は、橋下市長を擁護することなく、即座に「政府は関係ありませんから!」と逃げました。実際アメリカは怒り出し、橋下市長はそっぽを向かれてしまいました。そして訪問予定だったサンフランシスコ市からは「拒絶」通告を受け、訪問できなくなってしまいました。誰がやってもこうなってしまいます。日本人としては非常に悔しく、歯痒いところです。なんで安倍総理は日本の立場を主張してくれないのか。しかし結果を見れば、政府の判断は賢明だったのだ、と言わざるを得ません。
アメリカを始めとした戦勝国にとって、戦争犯罪の話題はタブーです。本来、戦争犯罪の悪質性は戦勝国側だって負けず劣らずです。しかし「俺らは正義、奴らは悪」から逸脱するような話はできない。この話を真面目に論じようとしたら、彼らは自己保身のため、そして「正義」と「自由」と「平和」のため、わざと思考停止、とにかく日本とドイツは悪なのだ、と断罪するしかないのです。
戦争犯罪に触れられたくない、という意味ではアメリカにとっても韓国というのは非常に迷惑な存在です。第二次大戦の「日本の悪事」として取り沙汰される戦争犯罪について、本当は捏造だとわかっていても「それはデタラメだ」とか、或いは「日本に限った話じゃない」とか、なかなか言うことができません。なにせ彼ら自身が「南京事件」を捏造しているのですから。テキサス親父ことトニー・マラーノさんのような人はごく希でしょう。
そもそも第二次大戦では「悪の枢軸」庇護の下、「悪」の手先として活躍した、敗戦国の一角である韓国が、いったい何を言っているんだ、と言ってくれればいいのですがね。昔はそう言っていたようですけど。日本悪玉論に同調せざるを得ないアメリカは、戦争犯罪の件は、口をつぐむしかないようです。
ただ、アメリカの軍関係者などが個別の戦闘や作戦について、「日本軍は強かった。勇敢だった」と称え、肯定する、ということは結構あります。アメリカ軍自らの戦闘行為が、勇敢で価値あるもの、だとするならば、当然敵も然るもの、となるわけで。日本軍が強く勇敢であるからこそ、アメリカの勝利がより価値あるものになる、ということなのでしょうね。
これだけは、かすかなる救い、という気もします。
(だいぶ長くなってきたので、今回はこのくらいで。次回は同じ敗戦国、ドイツはどうなのか、考えてみましょう)