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虚構日本

経世済民 映画

(今回はアンチ・ゴジラによる愚痴です。あしからずご了承くださいませ)


 ついに真打ち登場!ゴジラ評論家!の佐藤健志さん、重い腰を上げ?ようやくシン・ゴジラを観に行ったそう。これは便乗するしかない。近々チャンネル桜で「シン・ゴジラ」をテーマに討論やるらしい。余興として?ブログ記事が上がっている。


シン・ゴジラ観てきました。 | 佐藤健志 official site ”Dancing Writer”
シン・ゴジラのスクラップ・アンド・ビルド | 佐藤健志 official site ”Dancing Writer”

震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する

震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する


 評価はあまり良くないようだ。いやしかし参った字幕がとてもウザかったという話なのだがさっぱり記憶がない。どうだったっけ?字幕なんてあったんだっけ……?言われてみれば、確かに例の明朝体テロップを見かけたような記憶あるが、そんなに年がら年中出てたんだっけ?気にならなかったということは普通に受け入れて読んでいたのか、それとも全然見ていなかったのか。それすら覚えていない。何も覚えていない。酷い有様だな俺。ホントに観たのか俺?

 俺の観測範囲ではtwitterでもtogetterでもブログでも、字幕についての論評は見かけなかったし、気になった人はあまりいなかったのかな?なんだかすごく気になりだして、もういっぺん劇場に行って確認しようかなどとも思ったが、いやあれもう一回観るのもしんどい……


fnoithunder.hatenablog.com


 ↑これで初めてシン・ゴジラの記事を出しましたけれど、見ての通り、俺もシン・ゴジラは、かなり気に入らなかったです。実は下書きにボツ原稿が2つあります。ゴジラ絶賛の人があまりに多く、なんだか出せなくなってしまったのよ。まあ、俺の感性が相当ヘンなのかもしれないし、叩かれるの怖いし。で、何度かマイルドに書き直して3度目の最終形態が前回のヤツ。
 なんかさ、「君の名は。」と「聾の形」は、あれ嫌いだと書いても平気な感じがするけど、ゴジラは何かそれを許さない空気を、いやまあ勝手に俺が感じてるだけなんだけど。あまりに絶賛が多くて。


 確かにゴジラが活躍している映像はなかなか見ごたえがあって良かった。ゴジラは良かった。しかし……しかし、それ以外に褒められるところが全然ないんだよな……それ以外のところでは、だいたいずっと退屈していて、つまり8割がたは退屈していて、ああ、これはハズレだ、と。別に腹も立たなかったけれど。


 で、俺には合わなかった、で済ませよう、感想文はボツにしよう、と。でもでもゴジラ批判ってなんか例えば 左巻蜷局 (ひだりまきとぐろ)の人が「ポピュリズム衆愚政治と揶揄している!けしからん!全体主義の始まりだ!」なんておかしな事言ってたけど、でもそれは俺も思ったね。「衆愚政治を揶揄している!ざまーみろ!」とか。あとは人間ドラマがない、感情移入できないだとか、政治家が出世欲でエゴ丸出しで共感できないだとか。あのね、「公に仕える」ってのがどういうことか想像したことないのだね。てなわけで、批判サイドは絶賛サイド以上に、何言ってんだかわかんねーぞ浅すぎだろ、みたいのばっかりで。どこからも納得のいく批評が出てこない。


 で、仕方ないので自分一人で、なんで楽しめなかったのか色々と検討したのだけれど。他の人たちの感想を見て、これが良かったとかあそこが良かったとかいうの、それ俺も覚えてるけれど、それが良かったのか?なんで?みたいなのばっかりで。あんまりダイレクトに政治的メッセージが出てるのも映画としてはどうなのよ、と思う。そういう要素はあってしかるべきだと思うけれどさ。そのまんま過ぎる気がして。
 で、結論としては、きっと上の左巻蜷局と同じで、自分の政治的スタンスがあまりにも明確すぎて予見やら予断やらが強すぎてしまって駄目だったんだろう。そしてきっと「震災ゴジラ!」の答え、みたいなものを期待してしまっていたんだろう。だって「現実対虚構」なんてキャッチフレーズなんだもん。全然答えになっていなかったよ。当たり前だけれどさ。



 そうだ。カヨコさんなんや浮いてた、って感想の人は多かったよね。あれだけはなんだかヘンだった、リアリティなかった、ての。俺は「震災ゴジラ!」の影響で「現代日本」自体からリアリティが失われているのではないか、というのが予断としてあって、だからまあカヨコちゃんがリアリティなかったとしても50歩100歩って感じで、そんなことよりあれ見て即座に思い出したのが丸山和也だよ。あーコイツ完全に丸山だって。そういう意味ではすごく「虚構日本」としてのリアリティがあるのよね、カヨコちゃん。昭和10~30年代生まれ世代の強烈なアメリカンコンプレックスを体現してる。あのキャラをメタレベルで自嘲しながら出したんなら大したもんだがどうだろう。彼女のリアリティの低さ、残念さの分だけ、所詮は儚い夢物語、ということを表しているのだろうか。
 あ、1980以降生まれくらいになると、アメリカンコンプレックスってあんま無くなってるのかなきっと。だとすると意味わからんだろうな。考え過ぎか?庵野氏はそこまで考えてない?ようわからんけど。


※ ご参考  日本「国」が消滅すれば全てが解決!「日本」が世界を支配する!もう「日本」ではないけれどね!「日本」は「世界」になるのだ!という丸山和也参議院議員自民党)のリアリティの欠片もないおとぎ話(@参議院憲法審査会)カヨコは次世代のオバマなんです。本気でこの世代にはそういう願望があるんだよ。
www.huffingtonpost.jp

アメリカはBenevolent Hegemonyだと信じて疑わない哀れなOxymoron丸山さん。JAPなんぞProtectorateに決まっとるだろうがこのbullshitめ、なんでStateになれると思ったんだ。って西辺邁先生が言ってました!


 あともう一つ、このあいだは「スクラップ&ビルド」を大石久和さんの「国土学」になぞらえたけれどさ。あれも映画観てたときは即座に大田弘子さんを連想したね。ああ、こんなこと簡単に言っちゃうなんて、コイツは絶対に大田だなって。


※ ご参考 大田弘子さんてのは、これ↓の「親父」みたいな人です。
fnoithunder.hatenablog.com


 丸山和也さんと大田弘子さんについて詳しく解説記事を書いてみようかと思ったのだけれど。何か書くのは「シン・ゴジラ」討論を見てからにしよう、と思いました。このへんはきっと佐藤健志さんと藤井聡さんが解説してくれるような気がするし、早まってヘタなことを書くと恥ずかしい思いをすることになりそう。


※参考書籍