キズナアイちゃんを応援しよう!

 タイトルに意味はねえ。いやしかし。今回の騒動といい。牛乳石鹸といい。ルミネといい。毎度毎度ここまで虚しい戦いを繰り広げるのはなんでなんだろうな。年々酷くなるというか。今回のがいちばん酷かった気がする。「はてなブログ」では関連記事がたいして上がらないし話題にもならないな。そういう時代になったんだ。殲滅完了か。こんなこと書くだけ無駄だって、殴られ損だって、みんな学習してしまったのか。ブコメで一発殴るのと、ブログで100発殴られるの、どっちが気楽か、楽しいかなんて考えるまでもない。


fnoithunder.hatenablog.com
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※今回まとめて下さったのはこちら
ur0.work


 はてな界隈ではもうフェミ案件はできるだけ視界に入らないように留意するのが賢明か。残念だが。論点の腑分け、整理をしないともうどうしようもない。議論する気も無い。改善する気も無い。怨念にきれい事を糊塗してぶつけまくるばかりではな。まあ今回の件では、結局はNHKキズナアイもノーコメント、何事も無かったように例の特設サイトも変化なし、ユーチューバー界隈も平常運転。グレートだよ。前回やったラノベ表紙案件にしてもね。何を目指しているのかもう分からん。

 いいかげんもうミソジニーミサンドリーの怨念を議論から分けていかないとどうにもならんぞマジで。マトモな、ないし普通の、フェミニズムと分けないと。なんてことを言うと分断工作だとか殴られるんだっけ。しかし私は今回ようやく、逆キリンの人が「分断工作だぞ」と主張しているのが、いったいどういう意味なのかは、おぼろげながら分かってきた気がした。全ての女性を救いたい、っていうか、普通の女性よりもマイノリティサイドの女性を救いたいんだな。



 この案件に触れたら負け、と思って黙ってたのですが。何か口惜しいので少しだけ書いておく。色々と勉強したんですよ。「キズナアイ」全然知らなかったので。分かってみて意外だったというか驚いたんですけど。これ「人間」じゃん。この人、典型的な「ユーチューバー」じゃん。覆面ユーチューバーとでもいうのかな。タイガーマスクとかデーモン小暮閣下とか、そんな感じじゃんか。これに「人格」を認めないのはおかしい。個人格と法人格の中間くらいか?「ようつべ法人」的な?しかし。はてな界隈で見ている限り、そういう前提での話になってない。えええ!?なんで??

 個別のブコメを見るとちゃんと理解してる人もいるけれど。ブログも増田も、記事本文書いてる人はほとんどみんな、キズナアイは単なる絵であってヴァーチャルであって人格は無い、という前提でやってますね。荻上チキさんまでそういう「バーチャルな存在なので当然無人格ですが」という前提を説明した上でやってるの。マジ驚いた。いやいやいや、違うでしょ。キズナアイは「人格」だよ。ってそういう前提の記事は非常に少なかった。初音ミクなら無人格ですがね。キズナアイは有人格でしょ。この問題提起を論のすり替えだという人いるの、意味が分からなかった。



 「キズナアイ」は、そもそもは小さな会社のプロジェクトのようですし、キャラの基本設定とかyoutube規約とか商売とかをベースとした「縛り」はあるわけですが、いわゆる「中の人」の裁量が非常に大きい。普段の動画は基本、お題に沿いつつユーチューバーとして「中の人」が好き勝手にやってるようだし。ここまで人気が出たのは、「中の人」のユーチューバーとしての能力の高さが最大の要因と思います。ノリがいい、頭が良い、機転が利く、面白い、といった芸人としての資質。まあ「愛されキャラ」の振る舞いがどういうものかはよくお分かりのようで、良くも悪くも優等生すぎるきらいはあるかもですが。アニメでは端役しかやったことないような無名声優さんらしいですが。よく見つけてきたなこんな人。スゲー頑張ってるじゃん。

 だから、キズナアイに人格を認めないのってプロジェクト関係者に対してとても失礼だと思ったの。企画やら宣伝やらデザイナーやらプログラミングやらモーションやら機材やら中の人やら絵師やら編集やら。多くの人たちのチームワークの成果として、表現の結果として「キズナアイ」がある、というのは俺でも2~3日勉強したら分かったぞ。


 キズナアイが「古いジェンダーロールに囚われてる」と言うなら、その通りだと思います。どうなんじゃこれ、と思うことは(動画によっては)ありました。古典的な「女性性」ね。キズナアイは、女性に求められる要素、役割としての、例えば、「可愛らしさ」「美しさ」「若さ」といった「女性性」を抽象化、象徴化した存在だ、と言うなら、そうだと思います。あんなのカリカチュアだ、グロテスク、気持ち悪い、という人もいるのも理解します。ただ、その感性を「普遍化」「世界化」出来るのか?と考えた場合、少なくとも主たる敵は「オタク」ではないっつーか、誰かを殴れば変わるってことではないし、むしろ道は遠のく。まずは自分と向き合うべし、と言っていたのはzeromoon0氏でしたね。(責任転嫁)


 「古いジェンダーロールに囚われている女性」ってのは、おそらく日本では多数派です。(善し悪し、の話は今は置いときます。)そして「キズナアイようつべ法人格」には女性が含まれているし、絵師や中の人なんかがそうですね。恐らくこのお二人は「古いジェンダーロール」をあまり問題視していない。
 そんな辺りからも、フェミVSオタクみたいな設定図式になってること自体を、違くない?と疑問に感ずる。キズナアイ制作サイド自体はオタクではないし、ファン層もオタクとは限らない。「オタク」だけ選んで叩いてもしょうがない。しかも、オタクのなにがダメかって、結局「性的眼差し」とか「性的消費」とか、そういう表現しかできてないでしょう。これらの語彙が抽象的で、結局どうしたいのかよく分からないっつーか、内心のエロなど立証しようがないしどうやっても罪に問いようがないので論点にしても勝ち目がない。他者はおろか、自分自身の内心だってそうそうコントロールできるものではない。自身の怒りをコントロールできないから、じゃあ他者の内心の方をコントロールすればいい、罪悪感を感じろ、みたいなの、うまくいくかね。詮無いだろ。「性的消費」という根拠では法規制もゾーニングもできないっつーか、不可侵領域なんですよ残念ながらそこは。憲法的にも。やっぱオタク叩きって正当性を担保できないので、ガス抜きとかスケープゴートでしょう。オタクサイドの「反撃」には隙があるでしょうから、そこを正しく殴ることは可能でしょう。けど。詮無いと思いますよ。どうしたって解決方向には進まない。


じゃあどうするんだってんで、千田教授は「メジャーで見えなくしろ」で、ブレンダ氏は「男は見るな」でしょう。
 
 ……あんま書くべきではないのかもしれんが、ブレンダ氏はさすがに哀れだ。あの人は「T」なのか。キズナアイが何者か知らぬまま、見た目だけで勝手に女神化してるように思えた。自分が絶対に手に入れられないものを全て持っている抽象存在、理想存在に、勝手に昇華している。残念だがアンタの悲劇は「社会」や「法」や「ゾーニング」や「オタクの内心」が癒やしてくれるものではない。Youtuber(キズナアイ)が救ってくれることもない。ただただ悲しい。


・ここで、Virtual youtuberとはなんだろうか?

www.youtube.com


 うるせえ……「絆・愛」って、名前負けしてるぞ。思いのほかキャラが濃いというか、予想外にウザかった。だがそれがいい。のか?敢えてそういうのを狙ってやってる。計算通り。いやあ意外に面白かった。いやだってだって、ぶっちゃけyoutuberって大概なにが面白いのかさっぱりわからないじゃないですかー。

 ヴァーチャルユーチューバーとは、アニメキャラクターとは似て非なるもの。アプローチが全く違う。アニメはまず、物語にキャラクタありきで、それらに合わせて人間が絵を描き、動かし、声を当てる。ヴァーチャルユーチューバーは逆。まず「人」ありき。「中の人」に好き勝手やってもらい、それをリアルタイムキャプチャする。「人」にフル追従して絵が動く。手足など体のモーションだけでなく、唇、顎、瞼、瞳の動きなんかまで「中の人」をフルキャプチャしてんだよねコレ?デフォルメや三白眼などの事後調整・編集など、後からからやることもいろいろとあるでしょうけれど。あざとい感じの上目遣いとか、中の人が狙って作り出してんだよね。俺にはそう見えたんだけど。そういう理解でOK?ですよね?違ってたら誰か教えて。


 キズナアイが10/8にこの動画を上げてきた意味は大きいよ。8:30~辺りからが全ての答えになってる。ラストの発音の話はブレンダへの当てつけだよな……「古いジェンダーロールに囚われている」ことについて、本人だったら「古くて何が悪いんだよ!古い中にも良い物だってたくさんあるだろ!」とか言いそうではある。マジで。

 「ジェンダーロール」について、私にまとめる力があるか大いに疑問ではありますが。この話はもう少し続けたい。ので、次回に続くかもしれない。いやしかしその前に「はねバド!」やっておきたい気もするな。

(終わり)
 
 

キズナアイ 1st写真集 AI

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