最近見た映画など 5選

 調子に乗って?また映画の感想。いったい何のブログなんだろう。皆様のブログやブクマやツイッターで感想や紹介を見たら、なんだか気になって見てしまうパターンが多いです。そんなんばっかりです。

1.クリーピー 偽りの隣人

creepy.asmik-ace.co.jp


 サイコパス犯罪者のお話。劇場公開はもう今月でだいたい終わりなのかな。事前に見てた感想の評価が割れていて、実際どんなもんか気になっていました。ミステリー、サスペンスのたぐいかと思っていましたが、サイコホラーチックなお話。中盤以降に顕著。正直ホラーって苦手なんだよね。えっいや別に怖いの苦手とか、そんなんじゃないんだから!かっかかか勘違いしないでよね!


 いやあのね、どんなホラーでもよくあるじゃないですか。わざとらしくトラップに引っかかる被害者とか、助けにいったヤツも同様に殺られるとか。露骨なフラグを全く回避せず、単身突っ込んでいく登場人物達を見ているとどうしても、いわゆる「志村~!うしろ、うしろー!」みたいに思ってしまって、イライラするというか、そんな自分が可笑しくなってしまって。映画を見ることに集中できなくて、なんか笑っちゃうんだよな。

あれ?8時だョ!の頃のドリフをリアルタイムで見てた人ってどの位いるのだろう。みんな知らない?


 「サイコパス」って、簡単に言ってしまうけれど、私は現実で「この人はサイコパスではないか」と思った人が一人だけいます。夜神月みたいな感じで基本的・表面的にはみんなに好かれていた。狡猾、冷酷ではあるが不気味さは無い。他人を「哲学的ゾンビ」のように認識してしまうようだ、人間は自分しかいないような感覚みたいだ、と感じた。二度と関わりたくはない。非常にキツいです。人も物も動物も同じように扱う感じ。必ずしも殺人鬼だとかホラーチックだとかでは全然ありません。

2.ガールズ&パンツァー


 これ(TV版も含めて)何が面白かったんだろう。何で大ヒットしたんだろう。ご都合主義と予定調和ばっかり、話は単純で厚みもない。戦車の動きなんかも当初はリアルだったようですが、いつの間にやらハイスピードドリフト走行するようになったり、ジェットコースターやエスカレータ上を走ったり。
 当初アニメは、つまんなそー、と思いながらとりあえず1話だけ見ておくか、って感じでしたが。ええ、全話見ましたよ。映画は2回行きましたよ。Blu-rayも予約して買いましたよ。でも何がいいのかどこがいいのか説明することができないな。お姉ちゃんが「待った!」と言って出てくるところは感激してしまった。予定調和なのに。だがそれがいいのか。

ところで「ガルパンはいいぞ」の元ネタって「スポーツはいいぞ」なんでしょうかね。どなたかご存じありませんでしょうか。

3.ジョーカー・ゲーム

jokergame.jp


 昭和十年代、日本陸軍のスパイ活動のお話。昭和12年に「結城中佐」なる人物の提案でスパイ養成学校が設立された、というのが事の発端になっている。こちらはTVアニメ。1~2話で完結するミステリ短編集。主役も毎回違う。起承転結なんかがうまく作られている、作り方や繋がり方がうまい、という印象。あまり深堀りはしていない。話そのものの印象は薄いかな。

 ミリタリ設定にうるさい人としては、会話中の「殿」とか「階級」の付け方がときどき現実と違っている、つまり間違っているのが気になってしまった。些末なことではあるし、フィクションなんだし、気にするのもヘンなのかな。でもリアルを意識するなら時代考証や言葉遣いはもう少し精査して欲しいかな。

 この設定、どの程度現実の日本とリンクしているのかよくわからないのですが、Wikipediaによると岩畔中佐という人が昭和十二年に同様の提案をしていたとのこと。で、昭和十三年には実際にスパイ養成学校が設立される。後の陸軍中野学校。細かいことはよく知りませんが設定はけっこう似ているみたい。

 まあ一応このブログは「無双!中野学校」避難所というか「中野学校はてな分校」なので無関係では無くもないような気がしないでもないような。避難してきている生徒さんがいるのかは大いに疑問ですが。とにかく本校が再開するまで続けねばならんという。中野さんが肩叩きにあって退官したら再開するのだろうか。だったら早くて5年後?

4.陽だまりの彼女

www.hidamari-movie.com


 大ヒット上映中ではありません。三年前の作品。上野樹里ってフラワー長井線の人だよね、というおかしな覚え方をしているのですが、こんなにかわいかったんだっけ。とにかくかわいい。ホントにそんだけな感じなんですが、そんだけで一見の価値ありか。こういう「恋愛要素については安心して見ていられるラブストーリー」は好きです。ドロドロしたのとか無いの。まあ、あって駄目な訳ではないんですけれど。結局、個人レベルでは合理主義者だからなのかな。日頃は合理主義批判とかしているくせに。

 原作小説未読なんですが、アマゾンレビューの割れっぷりがすごく気になっています。カネと時間を返せ!みたいな酷評もあったり。どのくらい酷いのだろう。或いはそれ程でもないのだろうか。すごく気になる。怖いもの見たさで。気になる……


陽だまりの彼女 (新潮文庫)

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5.疑惑のチャンピオン

movie-champion.com


 ドキュメンタリーな映画。自転車ロードレースの最高峰ツールドフランスで七連覇を達成したランス・アームストロングの、ドーピング疑惑のお話。こちらも公開はボチボチ終わり。十数年を描いているので駆け足感はあります。事の顛末も全て分かっているし、緊迫感はあんまりない。見所としては、マスコミやロードレース界の、組織ぐるみでの疑惑隠蔽の構造とか、神話(レジェンド)となったアームストロングが不可侵な存在と化してしまっているところとか、ドーピングの現場が生々しく出てくる、といったあたり。面白かった。一見の価値あり。


※ もう一つご紹介したい映画があったのですが、長くなってきたので(気が変わらなければ)次回に。