今さら、ルミネ騒動の件

 なんか……すごい疲れた。社畜、ってほど働いてるワケでもないんですけどね。毎日朝九時から夜九時まで仕事、土曜も出勤だし。ピークはこれから。4,5月は月間残業100Hrとかいきそうな予感。

 って自慢げに書いといてなんですが、こんなのはどうでもよく、疲れたのはルミネ騒動の件です。今さら蒸し返すな、って気もしますでしょうかね。ゴメンナサイ。たいして知識もない上に仕事も忙しかったんで、ずっとROMってるだけでした。ルミネのファッション的位置付けも全く解らんし。

 ド素人は口出すなとロムッテロ兄弟にも言われましたが、これなんかね、すごく心がワサワサするの。よって、今さらながら書きます。


※ この辺の記事を一通り見ていないとよく解らんことを書きますので、
あしからずご了承下さいませ。

b.hatena.ne.jp

 はてなブログでの言い出しっぺは(多分)pokonanさんでした。で、あちこちで話題になって、私が購読しているzeromoon0さんのところでも連日扱っていました。なんか旗色が悪くなって結構燃えてたのを、何もできずただひたすら固唾をのんで見守っておりました。いやしかし、ひどいディスコミュニケーションを見た。お経にまで粘着してる人達って……


今回は本当に色々と勉強になりました。

件のCM。未見の方はどうぞ。

www.dailymotion.com


で、zeromoon0さんトコの最初の記事。zeromoon0.hatenablog.jp


 これ最初に読んだ時は、なんだか何となく解ったような、やっぱりよく解らないような……という程度しか読み取れなかったのですが、一連の記事、やりとり、ブコメなど散々見てから、あらためて読んでみると……ああ、確かにこれで全て終わってるのかなあ、って気がして、とても味わい深い。これをQBに語らせるレトリックで即興で仕上げるとか、マジパネェっす。


 pokonanさんの方は男性上司(らしい人)のルックスを叩いてしまっているし、告発として見た場合、ルミネ以上にマズいやり方な気はした。炎上技法の一つなのでしょうか、この点は殆ど問題視されなかった。これ、CMじゃなくてブログだからいいの?女性(側)だからいいの?(抑圧者たる)男性(側)じゃないからいいの?怪しげなソース、予断と憶測で男叩きの煽り記事。
 zeromoon0さんは「フェミニズム」としてこれを「アリ」にしてしまっていいのか?という問題提起をされていましたが、あんまり聞き入れられず殴られまくり。っていうか、むしろなんか「某ブログは我ら四天王の中でも最弱」っていうか、殆ど論点にはなっていなかった。そう。つまりきっとこれでいいんだ。


 例えばこの上司らしい人の言動、どの辺りからセクハラになるの?とか、主人公の女性が最初からウザそうな態度だし、よくないのでは?とか、それはそもそも男性側に抑圧者としての意識が欠けていてうんぬん……とか、エンドレス。
 
 所詮はCMだし、登場人物はいわばカリカチュア的というか、誇張表現されているというか。物語技法的には皆オーソドックスなストックキャラクタの範疇だし、普通のドラマならありがちでしょ?

 アホ!それがそもそもイカンのだ!何も解ってない!

ということなら、もうルミネに限った話ではなくなるし。制作意図を憶測で検討して、やたらルミネを糾弾してもあんまりしょうがない気はした。だから?なのかな、代わりに叩かれた人がいた。
 
ので、続けますが、
 確かにこの問題、未だに全く分かってないヤツはいる。とはいえ、当事者の関係にもよるけど、少なくとも当人にこういうの直接言えない空気はそれなりに出来上がってきてはいると思う。でも結局、表面的にそうしている、だけに過ぎなかったりするので、なかなか徹底されない。本人がいないところでこういう話をしたがる人はいるし、実際に話題になってしまうし。女性にしたってそれは同じ事でしょうし、男性同士でもそれなりに同様。そこをどう考えたらいいのか、正直未だに分からない。


 また、「コイツはいじられキャラ」と認定されてしまい、公然とハラスメントをされるような事もありがちで、それで苦労されている人もいることでしょう。これは話がちょっと違うのかな。そうでもないと思っているんだけど。


 結局これらはインキュベーター氏の仰っているとおり、非常に表面的な問題になってしまう。にもかかわらず非常に闇が深い。というか、表面的な解決方法しかないから闇が深くなる、ということなのかな。特に女性はガキの頃から「表面的」というか「見た目」のかわいらしさとか美しさの「重要性」を(無意識レベルで)叩き込まれてる人が多いんだろうし。どうしても男性はこの問題が実感としてよく解っていない。


とまあ、ド素人のおっさんなりにそんなことを考えました。
現状ではこの辺が限界。やっぱり大したことは書けなかったな。
皆様お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

蛇足

 pokonanさんについて、あちこちで色々言われてましたね。

 批判としては「不確かなソース、予断と憶測、ルサンチマンを巧みに利用した煽り記事でPV稼ぎ、つまり金儲け、なのでけしからん」というのが散見されました。確かにその言い分はわかります。でもこれ言い方を変えてしまうと「マーケット感覚」ってヤツなのかなあ、と思います。

 やってることは既存のメディアと変わらないんじゃないか、っていう。TVのワイドショーやタブロイド紙のたぐい。東スポは100万部、ゲンダイは150万部以上も毎日発刊されてるんだし。ゲンダイにpokonanさんの記事が載っててもあんま違和感ない気がする。そういうマーケット狙いなのかなと。「クオリティ・ペーパー」なんて呼ばれる朝日新聞日経新聞だってねえ。派手に煽りキャンペーン記事やるしね。

 こういうやり方を「利用」して注目を集めていると必ず「ブーメラン」になるし結局「社会運動」としてはプラスにならない、不毛だ、っていうのも解るのです。正義のルサンチマン・マーケティングや瞬間最大マーケティングは結局ダメだって。例えば小泉首相のマーケティング戦略がまさにこれだったし。自民党は見事なブーメランでした!民主党は更にその上を行ってましたね!!


 ……これは残念ながら、ひとまず結局、世の中ってそんなもんだ、っていうのを「健全なニヒリズム」として消化しなければならない、って気がしています。その上でどうするのか?を考えなければ。困ったもんだ。

このマーケティングの話は、そのうちこっそりやります。ヒントは「適菜収」です。


 現実問題、ネットには広告業界が入り込んで大きく幅をきかせるようになってきたし。はてなブログだって広告業界あってのスペースだし。残念ですが、このスジでマクロ的に批判するのはもう諦めた方がいいのかと思っています。個別批判としても威力は弱いかな。フェミニズム的にもそういう結果だった、ように見えます、今回は。


 まあ、私はワイドショーも東スポもゲンダイもちきりんもぽこなんも朝日も日経もたいして見てないんですけどね。なんだよ予断と憶測なのかよ。