「強靭化のすすめ」はオワコン
先月からずっと「正直、弊ブログ「強靭化のすすめ」の役割はもう終わった、という気がしている」なんて、書いていいのだろうかと、ずっと悩んでいた。ああ、ついに書いてしまった。
これは今も「経世済民」や「国土強靱化」の為に活動を続けている藤井聡さんや三橋貴明さんに対する裏切りではないのか。
「これは強靭化の敗北を意味するのか。否!始まりなのだ」
と続けられるのだろうか。今後も敗北を続けるだけではないのか。
逝ったなトーマス!
今日も過去記事リサイクル。
この記事では現状を「進撃の巨人」に準えている。俺は「トーマス・ワグナー」だぜ!
我ながらうまい喩えだ。人類が巨人との絶望的な戦いを強いられているお話、トーマスとは主人公エレンと共に戦闘訓練を受けた仲間のひとりで、一番最初に戦死する。
知らない人は「逝ったなトーマス!」でググってみよう。
グロい動画が見つかるぞ!
トーマスの台詞に、
「もう結果は出ている。人類は巨人に勝てない……」というのがある。
まさにこれだ。
「もう結果は出ている。保守派はネオリベに勝てない」
「もう結果は出ている。保守派はネオコンに勝てない」
麻生は安倍に勝てない。三橋は竹中に勝てない。
藤井は浜田に勝てない。伊藤に勝てない。太田に勝てない。
ふのいはLa Cucaracha に勝てない。
年末は仕事が立て込んでいて忙しく、休みは4日間。例年の半分だったがそれでもフミコフミオさんの倍か。これはこれでまあ、よしとしよう。休み中、久し振りに「チャンネル桜」の動画を見た。相変わらずの水島さんのアクロバッティックな安倍擁護に呆れ果ててしまった。マジパねえ。まあ、阿倍擁護と言うよりも自己正当化なのかな。
・要は、時代の趨勢なのである。
・国民が分かってない。
・安倍は悪くない。
時代が悪い。国民が悪い。
安倍は悪くない。安倍は悪くない。安倍は悪くない。
ああ水島内閣官房長官。
あんたがそう思うんならそうなんだろう。だったらもう鳩山や小泉の批判もするなよ。悪いのは時代だ。国民だ。大衆だ。鳩山は悪くない。小泉は悪くない。安倍は悪くない。誰がやっても同じじゃないか。
書いておいて何ですが水島官房長官の動画は紹介するのはやめようね。
こういう人は、そっとしておいた方がいいのだろうか。心理には興味ある。
さておき、面白かったのはこっち。
こういうのやってくれるから、水島さん憎めないんだよね。ありがたい人だ。
【年忘れ特別対談】西部邁氏に聞く、イノベーションと民主主義崇拝[桜H27/12/30]
西部邁さん。ちなみに私の父とタメ(但し西部さんは早生まれ)。
いわゆる「最新の経済理論」を「嘘っぱち」の一言で片付けてしまっているので、これだけ見ても納得いかない人が多いのかな。シュペングラーの話の中で、なぜ「強靭化のすすめ」がオワコンなのか、はっきり言ってくれている。
私が西部さんを知ったのは20年以上前。小林善範さんの漫画から。1990年代前半のゴーマニズム宣言だよ。あの頃は面白かったな。当時、西部さんの本を買って読んだがどうもよく分からず、途中で挫折した。TVで論説を聞いてもイマイチよく分からず。
それが今ではよく分かるようになったなあ。というか、動画見てて、もう先回りでこれから何を言おうとしているかまで分かるようになってしまった。 しかし、どうもこの話、本筋の精度を上げるためにサブの話をしているうちに脱線気味になってさらにオマケの話へと拡大展開していくというか。話が最後までたどり着いていないな。伝わりにくい気がする。
同じような話でも、中野剛志さんだと「話の精度を上げるための話」が必要最小限、かつ決して脱線しないので、非常に分かりやすい。
まあとにかく。
なぜ私が「強靱化がオワコン」と感じているのか、完璧に説明されてしまった動画なので、よろしかったら見てみて下さい。
「これは敗北を意味するのか。否!始まりなのだ」
今後は西部邁さんの論説を学んでいかねばなるまい。
だってこの人「もうダメだね」なんて言っておきながら、なんだかんだと色んなこと言ってるじゃないか。
(今月はもう少し、リサイクル記事が続きます)