2月13日の言い訳

 久しぶりだな。なんかブログ継続が困難になってきたのですが、理由ないし言い訳を書いておきたい。3つ。逆ランキング形式です。

SNS飽きた

 もう5年目だしなあ。仕方ないか。「ブログ書き」だけでなく、読む方も激減している。はてなブックマークも大してやってない。ツイートもほとんどしてない。飽きたというか、疲れたというか。昨年、はてなセブンスターズ?に言及した結果、なんか自分で勝手に自分なりの「はてな的役回り」を考えたあげく勝手に重荷に感じてしまっているようなところもある。はあちゅうの話とかはてな寄りの話とかははてなユーザーには受けがいいんだな、なんてことを意識して記事を検討してると、疲れてくる。あんま良くないというか向いてないな。

② ブログを書く時間について

 前回、前々回は原稿30分くらい。推敲を含めても一時間かかってない。私としては非常に珍しい。いつもこのくらいで書ければいいのだが。師匠が言っていたことで、ブログを長く続けるコツの一つに「時間を掛けない」というのがあった。これ大事だと思っている。短時間で面白いものが書ければいいんだが。そういう技術は無いし。それに私は多分、そういうものが書きたいわけでは無いんだろう。ブログ向いてないな。

 遅筆なもんですから、自分なりの目安として原稿+推敲で二時間以下、というのがあったんですが、これを守った上でそれなりに面白く書けそうなのって経済学系の話だけなんだけど、もう飽きてきたし。最近「書きたい」と想っているのは①経済思想史と②地政経済学と③サブカルと日本分析、とか。ようするに①佐伯啓思氏②中野剛志氏③佐藤健志氏から学んだこと、なんですが。難しくてちっとも書けないし。なんとか頑張って書いてみたら5時間も6時間も掛かっている。ブログ記事に向いてないな。

 この間の「MeToo」とか「ウェストファリアと自由主義」とかも5時間とか掛かってるし。まあ、自分なりに良く書けたな、とは思っているものの。コンスタントにアウトプットできるようなものではない。でも素人が片手間にできるのはブログくらいしかないし、僅かながらも面白がって読んでくれている人もいる、らしいし。こういうスペースがあるのは有り難いことだ。

西部邁ロス……

 地味に結構効いてる。直接的ではないにせよ西部邁さんがいなければこのブログは無かったのだから。だって西部さんがいなければ言論活動も(国土強靱化のような)行政関連の仕事もやってなかった、って趣旨のことを藤井聡さんが言ってたし。だったら「強靱化のすすめ」ブログも有り得ないわけでして。

 正直に言って私には縁もゆかりも無い人ではあるし、ショックだとか悲しいだとか喪失感だとか、そんなにあるわけでは無い。でも、何も書けずにいる。なぜかったら。やっぱり「西部邁ゼミナール」のラスト二回は視聴者への遺言になっていて。んで、最終回放映前に死ぬのも計算尽くだったんだと分かる。視聴者に向かって遺言を託している。なんで縁もゆかりも無い大勢の人々、見ず知らずの俺ごときに遺言を託すんだ。俺は受け取ってしまった。身内からも遺言なんて受け取ったことも無いのに。

 前回は「死ぬ死ぬ言ってると言葉が軽くなるしそういうのやめて欲しいな、と思ってた」なんてことを書いたのだけれど、本当に死んでしまって、なにか無限大の重さを感じてしまっている。無駄だと知りながら、当たり前のように、何十年も続けてきた言論活動の締めくくりの遺言。


「言論は虚しい」
「ぼくの人生、ほとんど無駄で、ありました」
「この世とのお付き合いも、ここまでやれば、いいだろ!」
「もう死なせてください!」
「これをもって最期としますが、しかし!」
「ということで、終わり!」


 西部さんが自死したことを「やっぱりなのか」というのと「なんでだよ」という想いがない交ぜになって、自分で自分の気持ちが分からなくなった。もし西部さんが病院で「普通」に死んでたら、きっとこんな気持ちにはならなかっただろう。


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 ごく親しい人たちは「もうすぐ西部さんは死んでしまうんだ」と感じていたようです。これ見たら少し落ち着いた。気持ちが整理できたわけではないけれど、切っ掛けと基準点を教えていただきました。佐藤健志さんと藤井聡さんに。おかげでブログ更新する気になりました。

 はっきりと西部さんの「死に方」に疑問を呈していたのは佐藤さんだけでした。やっぱり現代における「死に方」としては「自然なもの」とは言い難い。私に何か答えが分かった、というわけでは無いけれど、佐藤さんの話を聞いて、少し自分の心が軽くなった気がした。自死された西部さんから遺言を託されたことで、何か「枷」というか「楔」というか、そういうたぐいのものを自分は架せられたというか嵌められたというか、そのように感じていたのかな、と思いました。たかが一視聴者に過ぎない私がそんななんですから、西部さんの「教え子」「弟子」「門下生」の皆様の想い、如何ばかりか。