特区でワクワク

 我が社は社員三十数名の小さな会社なのですが、応接コーナーにこんなのがあります。サラリーマン読者の方いらっしゃいます?どうですか?御社にもこういうのありません?


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社長が読んだ後の 新華社通信」 (注1)「日本経済新聞」を総務の人がこんな具合にバインドして、応接コーナーのインテリアとして飾る。私は昼の弁当の後、歯磨きする時に、ここで見出しを軽くチェック。たま~に気になる記事を見かけると、ざっくり読むという具合。さて、上から2段目、5/12月曜日の記事の見出しにご注目。

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外国人の起業 特区で促進  政府検討 在留資格を緩和

 出た~!特区!ああやっぱり、と思いました。もうアホらしくて、記事は読まなかったんですけど。これ、どう見ても移民への布石じゃないですか。現状からして、外国人=中国人と思って差し支えないでしょう。「起業家」限定なんでしょ?なんて油断してはいけません。この起業家の、家族親戚使用人従業員など、たくさん付いてきますよ。

 まずは「戦略特区」でやりたいことをどんどんやって、なし崩しで全国展開する作戦。取り返しの付かないことが始まってる。青山繁晴さんとか「安倍首相は移民に反対している」と言うんですけど。青山さん、騙されていませんか? 浜田宏一先生、伊藤元重先生、竹中平蔵先生のような、移民賛成の人達をブレインとして重用する安倍首相。少なくとも「反対している」ということは、ないでしょう。こういうアメリカのエージェントからしてみれば、アメリカ自体が完全に移民の国なんだから、日本国民だって全て移民構成でOKなのですよ。


 現時点で既に東京の人口の約3%、40万人以上が外国人です。うち16.4万人が中国系。駅の売店とかコンビニとか、いっぱいいます。お茶の水のフツーの「長崎ちゃんぽん」で、ビックリしましたよ。店員が、え?ここ華僑の中華料理店!?ってくらい中国人だらけ。


 1960~90年代、東京を始めとした首都圏は、地方から若者をどんどんかき集め続け、発達しました。二十一世紀になると、とうとう地方には人がいなくなってしまいました。故郷から切り離され、狭い土地でひしめき合う都会人は、生活苦による少子化などで、ちっとも増えません。地方の農業や水産業も衰退する一方です。じゃあ外人を連れてこよう!ってことで。首都圏には既に大量に入り込んでいます。地方の一次産業は「留学生名目」の中国人を当てにしないと立ちゆかなくなっているところも結構あるようです。

 「移民に反対だ!」というのは確かに正論と思います。でもただ反対、というだけでなく、移民に頼らない「国造り」のビジョンについても考えていかなければなりませんね。


 というわけで、このままじゃあ三十年後には、中国系移民が日本に一千万人、ということも十分あり得る。「必殺ゥ!戦略特区攻撃!」「なっ!何をするだァーッ!」とか思ったのが先週の月曜日。

で、水曜日にはこちら。メルマガ「新」華社じゃないですよ。「新」日本経済新聞の記事。

【東田剛】これが現実 | 三橋貴明の「新」日本経済新聞

 東田剛さんからダメ押しを喰らってしまいました。皆さんはどう思います?極論過ぎると思います?どんどん侵略される気分だッ……!

 いつも無計画、成り行きまかせで継ぎ接ぎだらけ、どんどんおかしな事になっていく。「自由主義」ってのはこういうものなんですねえ。特に経済「自由主義」。「新自由主義」。これって結局、無計画にじわじわと日本を破壊していくだけなんです。個々人の「効用最大化関数」の単純な方程式による成り行きで「美しい国」造りができるって? 安倍首相は自分が何をやっているのか、わからないのでしょう。

失望した?

 ここに来ていらっしゃる読者の皆さんは、安倍政権絶対支持!なんて人はいないですよね。当初は期待していたものの、失望やあきらめを感じている人が多いでしょうか。

 私の場合は、この首相への疑惑が確信に変わったのが、昨年の年末頃、安倍首相に最も近いと思われる、世耕広成副官房長官が、関西TVのニュースアンカーって番組に出演されてたのを見た時です(なぜか関東でも見れる)。先の青山繁晴さん、そして宮崎哲哉さんと討論をされた中に、経済の話が出てきたんです。びっくりしました。GDPなんか実質成長の話しかしない。それじゃ片手落ちどころか8割落ちです。世耕さんは「金融緩和は即座に効く!」とか言うのです。日経平均株価先物価格しか見てないんです。マジで。本田悦朗内閣官房参与の論説を全く理解していない。番組でこれ、誰も突っ込まないで、うんうん、と聞き流しているのです。

(手前味噌な参考記事→ 実質GDPと名目GDP - 強靱化ノススメ

 首相の側近中の側近が、こんな程度の認識なのか……!唖然としました。日本一良心的と思われるニュース番組でも経済はこのザマ。開いた口がふさがらない、とはまさにこのこと。現政権は完全にアウトだと認識しました。こんな状況下で、藤井さんや三橋さんは頑張っているのか、と驚愕してしまいました。これはもうダメだ……政権倒すこと考えた方がいいレベルなんじゃ……?もう、やむにやまれず、三橋さんと田母神さんで、自衛隊を指揮してクーデターを起こして下さい。とか、いうのはもちろん冗談ですけど、全く考えないレベル、ではありませんなあ……


注1:(大変申し訳ありませんが、以下の内容は保守論壇楽屋ネタ、マニア限定ネタです。全てわかった、という奇特な人は国土強靱化オタクです)
 「日本経済新聞」をわざと「新華社通信」と間違えるのは「JKリフレ派」のネタをパクったものではありません。これは大昔から2ちゃんねるではよく揶揄されております。「どのボードの、どのスレッドの、何レス目に書いてあるのか、出典を示して下さい。48時間以内にご返信お願いします」とか言われても回答しませんのであしからずご了承ください。フフフ、もうお気付きでしょう。なんと木下はこんな超絶マイナーなブログにまで、危険の芽を見逃さず手を打ってきたのです。
恐るべし!「国土強靱化グループ」! オレたちの麻生!


(この両氏をご存じの方に限定、オススメの参考動画。ご存じでない方、興味ない方は、すみませんがスルーして下さい。題して、「妄想と詭弁 ・ 暗闘0.5年史」)


倉山満先生の御著書


三橋貴明先生、さかき漣先生の共著

顔のない独裁者  「自由革命」「新自由主義」との戦い

顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い