モリ・カケ雑感

※いい加減な話です。話半分で読んでね。
 モリ・カケとは森友学園加計学園のことです。


 「モリ」はともかく「カケ」の方は大いに現政権に問題があると思うのだけれど、しかし「個別案件」としては違法行為ってものではなさそうだ。あの程度の理由だけで騒ぐのはマスコミにしろ野党にしろどうなのよ。警察も検察も動いてないようだし、ただとにかく「安倍を降ろしたい」だけって感じ、いい加減にしないとみっともなくないかね?
 安倍さんや菅さんもいい加減な説明しかしてないのもどうかと思うが。支持率が下がるのも道理だとは思う。どっちもどっちだろうか。


「しかしだからといって、違法性がなければ何をやってもいいのか!」


というご意見もあろうが、そんなん言ってると「人治国家」になってしまうし。

 「お友達を優遇している」ったらそうなのかもしれんが、でも(今のところ)加計氏のロビー活動自体に違法性はなさそうだし、こんなのは昔っからよくある話だし、民主党政権時代も酷かったぞ。ホント露骨に無茶苦茶やってたぞあいつら。稲盛さんやら孫さんやら。いや別に「民主党もやってた!」「あいつらの方が酷い!」とかで言い逃れできるものではないし「自民党の癒着はキレイな癒着!」とかいう話でもなく。権力中枢へカネが集まるのは世の常か。いやむしろカネ側が権力であって、政権は権力を代行しているだけかな。


 加計学園が選ばれたことについて、安倍さんが「知っていたかどうか」は全く重要じゃない。のに、あの人が「私は知らなかった!」などと言い張るからますますおかしな事になるんだよな。まあ、後ろめたいことがあるからそんな言い訳をするのだろうか。知ってたって別にいいじゃないか。「加計さんは立派な人だ、特区にふさわしい」と言えばいいじゃないか。

 まあ、もし何か問題が出てきた時のことを考えると、切り捨てといたほうが無難だってのは分かるがな。森友さんのようにね!あんなん大阪府財務省の問題やろ。哀れなり森友さん。


 森友と言えばいったん収束していたかに見えた問題を蒸し返したのが財務省の佐川局長の昇格人事で、「あれはなんだよ」ってなってしまったが安倍さんにしてみればあれも財務省との駆け引きみたいなもんで、恩を掛けて財務省に対して優位に立った上で財政拡張や消費税増税先送りを呑ませよう、という魂胆があったのかもしれんがまあ、あの人の性格を考えると「俺は悪くないんだ!」というのを知らしめたいがための人事、なんて思わなくもないがそれはちょっとうがち過ぎか、なんて話を真剣にやるのはモウソウクッキーなのでいい加減にしよう。全く意味はねえ。問題の本質はそこじゃないのだ。



問題は「特区」が存在することなのだ。


 お友達と言えば、加計さんや森友さんなんぞよりも、「経済財政諮問会議」「規制改革推進会議」「産業競争力会議」「未来投資会議」なんかに入り込んでいる「民間議員」の方がよっぽど問題だろ。なんだよ「民間議員」って。選挙で選ばれたわけでもないのに議員て。国家公務員の資格も無いのに。それこそ単に安倍さんやら菅さんやら、自民党議員の「お友達」(ないしカネづる)ばっかりなんじゃないのか。新浪さんとか三木谷さんとか竹中さんとか。モリカケよりよっぽど酷くうまく露骨にすさまじい利益相反行為やってんだろあいつら。自己都合で特区制度やら法制度やらをいじって、いったいどんだけ儲けてきたんだ。どんだけ真っ当な会社を潰してきたんだ。森友さんなんかとはケタが違うぞ。



 「諮問会議in民間議員」+「経済特区」なんつー、民主主義を無視したインチキ制度セットのおかげで、本来必要であった、国会議員やら議会への提案やら陳情やら国会での議論やら、そういう民主的手続きをすっ飛ばして、お友達が好き勝手できるようになってるじゃないか。こういう民主主義を無視したトップダウン方式は話が圧倒的に速いからねえ。
これが「スピード感をもって」の正体だ。
今だ出すんだ!総理指示!!


 こういうヤツらが「規制は悪」「岩盤規制破壊」の号令の元、「経済特区」だのを作って特例地域として堂々と脱法行為で金儲け実験ができてるのがスゲーところなんだよ特区の。加計学園だって「改革特区」案件だろ。加計さんはその制度を利用しているだけだ。加計さんよりも、あの特区制度自体が問題なんだってば。法規制やら商慣習から逸脱したことができる、そんな制度を作ったヤツらの方が問題なんじゃないの。誰だよ「総理指示」出してるのは。「改革」って名前つければなんでもありか。


とまあ、こういう話なんじゃないでしょうかねえ。