「ブログの先にあるもの」とは何だろうか

 先週はてな村ではメディアクリエイター騒動?なるものがあったんだ。面白かったので紹介するよ。


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一言で言ってしまえば、
「イマドキ『ブロガー』なんてダサい。『メディアクリエイター』に俺はなる!」
って言うんですが。


 「おっさんたちに聞いてほしい話」なんて記事タイトルに付けちゃったもんですから「おっさんたち」からお返事がたくさんあって。

直接リンク張ってあるのが現時点で47記事。リンク張ってないでこのネタ書いている人もたくさんいたので、関連は100記事以上あるかも。


分かりやすい反論としては、
・「メディアクリエイター」って「ブロガー」よりダサい気がする
・自称クリエイターなのに、記事や表現がテンプレ通り、紋切型だよね
・結局カネ稼ぎの話だけじゃないか

といったところ。



 冒頭の記事が出て、その日の昼くらいには「おっさんたち」からのお返事が多数上がっていた。シロクマ先生とかフミコさんとか、10~20分くらいでささっと書いて読み応えのある記事を即興で上げてくる。スゴイ。おっさんたちは非常に層が厚い。「アラフォー」世代、いわゆる「団塊ジュニア」とか言われる、1970年代前半~中盤辺りの生まれのおっさんたちは本当に強力。


 この世代は日本最高というか最悪というか、とにかく凄まじい過当競争に晒された人達なので?異様にレベルが高く、はてなブログに限らず、あちこちで活躍している。

 例えば、野球では松井秀喜や鈴木イチローのような世界レベルの選手、私の得意なバイク分野でも、原田哲也加藤大治郎など、世界タイトルを取った人達がいる。

 この世代の人達が世に出たのは1990年代。就職氷河期以降で、経済成長とかは実感はないと思う。やたら苦労してる割には報われていない世代。ただ日本経済のピークは1995~97年辺りなので、基本的には「日本の底力」を信じられる(人が多い)最後の世代なんだと思う。Japan as No.1 ! を知っている最後の世代、という気がする。


 とにかく今回の騒動ではおっさん世代の元気さが際立っていた印象。おまいら若者好きなんだなこのツンデレども!だがしかし、残念ながらその愛はイマイチ伝わっていないようだ。若者らがおっさんたちを理解できていないように、我々もまた、あんまり「若者」の事情とか気持ちとか、よく分かっていなかったかも知れません。

メディアクリエイター側の反応は?

 ほぼ見かけなかった。本人の弁明も無し、ブロガー新年会の幹事さん達も完全スルー。ヒトデさんが、この大学生ブロガー達を庇うような記事を書いてた。優しい人なんだな、と思った。が、その内容はおっさんにとっては空疎で、絶賛ブコメ達を見ていてなんだか虚しくなってしまった。

 その人達の「ブログの先にあるもの」って事実上ネズミ講だけじゃないのか……幹事さん達ってそれ分かっててやってるじゃないか……君もそうなのか……?……ヒトデさん……



 この辺は、やっぱり歳の近い人の方が正確に分かってるんだな、という印象。しっきーさんとかヒトデさんとか一橋ニャートさん(年齢不明ですが)とかの記事をみて妙に納得してしまった。なるほど。



私が思うには、ですが。多分、ですが。

元記事のいっせーさんて、その辺あんまりよく分かって無かったのかな、という気はする。大学一年生、ってことは19歳?なのかな。若気の至りというか、勇み足というか。


ブロガー新年会の幹事さん達にしてみたら、
「チッ、あのアホ余計なこと書きやがって。しょうがねえヤツだな……」

って感じだったんじゃないのかな。


 幹事さん達は、自分らがやってるのは与沢翼さんとかイケハヤさんとか同様、サロンと称するネズミ講ってのは分かってるんでしょうから、敵にこそなれ客としてはあり得ない層に拡散されてしまったのは想定外だし迷惑だったのではないか。

……それとも、拡散さえされれば商売的にはそれでいいのかな。よく分からん。

そろそろまとめ

特にリンクは張りませんが、上で紹介した人達の記事を見ると色々と事情が飲み込めるかも知れません。客観的情勢としてはクソログさん(究極のビジネスモデルの話)、池田仮名さんの記事が分かりやすかった。納得感あり。

全て人任せでは情けないので、自分の見解も一応

 その界隈のブログ見てると結構あからさまなネズミ講みたいに見えるのもあるけど。でもあんまり非難する気にもならないな。なぜって、やってることが「アベノミクス」と変わらないから。


 以前からしつこく、私は「アベノミクス」は「ポンジ・スキーム」だと言ってる。金だけ刷ってとにかく「買いだ!買いだ!」と騒いでるだけ。年金・郵貯国債を使って粉飾決算。一国の総理大臣がそんな感じ。イマドキの若者だってそういうのを見ている。イケハヤ師とかヤギの人とか、安倍総理とやってることは変わらないじゃないか。ポンジー連鎖。


40代のおっさんには、アベノミクスを煽る60代の「ジジイども」と、ブルーオーシャンを煽る20代の「若者達」が、被って見えるんだよ。


 実体が伴うのかは参加者次第。参加者がカネの事だけしか考えなければ、バブルにしかならない。何度も指摘しているとおり「アベノミクス」とは「ウォール街の連中が日銀の緩和マネーで遊んでいる」というのがメインになってしまった。


 まあ、俺もそこにカネを突っ込んでいるがんだがな。

 前回言い訳したとおりで、勝手に突っ込まれてしまった自分の年金くらいはせめて取り返そうというだけで、そこに希望など全く無い。アベノミクスの先には何もない。いや、「何もない」なら、いっそその方がマシなくらいだ。残るのは取り返しの付かない「負の遺産」だよ。



さて「ブログの先にあるもの」とはいったい何だろう。

まとめ

 つまりですね。私が言いたいのは。世代論みたいになってしまっていますけど。「アベノミクス」なんてやって喜んでいるのは、安倍さんとか竹中さんとか「団塊シニアやその直下」のジジイ達なので。
 「おっさんたち」はぜひ、オレ達はあんなジジイ共とは違うんだあー、というのを実力で見せつけた上、迷える若者達を導いて欲しいと思います。


私はそういう気持ちでブログを書いていますよっと。割とマジで。
20代の読者を、一番意識しています。

ホントですってばー!


若者よ。
アラフォー世代のおっさんたちを、よ~く見てあげましょう!



(PS まあ、僕はアラフォーじゃないんだけどね)