こんなもん書いてもしょうがないか

 先日かんどーさんのところがちょっと燃えてて、なんか色々とりとめ無く考えたんだけれど、もう出尽くし感あるしこんなん書いたってしょうがないか。つーか、ウチには(多分)このての話題のニーズ無いし、書いても虚しくなるからやめよう、なんて考えたのはいつだったか。
 
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と言いつつ、とりとめなく書いてみる。①~⑨まで。長いです。

① 車が絶対に通らない信号?

 一番気になったのはこれ。絶対に車が来ない信号って私は見たことがない。マジで?いったいどこにあるんだ?なぜそんなものが??こういうの放置されているのが「日本らしい」とか呆れられても、見たことないし。(存在を疑っているわけでは無いです)
 
 私の観測範囲だと、交通量や流れ方向調査は定期的にやっているし、渋滞しやすい交差点とかでは、調査結果に基づいて信号の時間とかタイミングとかを調整したり、右折レーン追加したり→矢印信号追加したりとか、こまめにやってる。これは住民の陳情や苦情とかも関係ありそう。路面のペイントを工夫すれば、意外と右折レーン追加ってできるのよ。短いけど。県だか市だが分からんけど、けっこうちゃんとやってると思う。行政はアホ、と決めつける前に、よ~く観察してみよう。

② 一応ツッコミ

 日本人は頭固い、ってのもわかるんだが。でも、みんながその信号を守らない → その人達は日本人 → ならば、少なくともそこで信号を守らないのは普通の日本人。いちいち注意する60代女性の方が例外的、と言うかむしろ空気読まない感じが日本人的ではない。
 その人がよそ者らしいと強調されているし、ローカルルールが分かっていないよそ者に「空気読めよ!」という感覚は、むしろとっても日本人的のような。

 ……という具合に、上っ面だけならこんなの自分の都合に合わせてどうにでも書けてしまうし誘導もできる。今も思いつきで適当に書いてみただけです。安易な一般化・普遍化は炎上へのお手軽な常套手段ではある。

③ My Opinion

 私の(少ない)経験だと、「ルール守らない」「空気読まない」のは日本人には非常に少数派なので、注意が必要になるケースが少ない。ので、こういうの、日本人は注意できない人が多い。だからこういうシチュエーションに慣れない。何も言えず勝手にイライラ悶々とする。

 ので、注意する人がいた場合、いきなりキレ気味だったり、注意された方がブチ切れたり。危険。刃傷沙汰。まあ、そういう意味ではこのケースは双方キレ気味のようなのでやっぱり「日本的」かな。日本の「空気」が乱されたときのフラストレーションエアはすごい。

 例えば韓国だと、ズルしようとする人も注意する人も多い印象。軽く「オイオイやめとけよ」「チッ見つかったか」くらいで、厳しく怒ったりキレたりはしない。双方慣れているので刃傷沙汰にもなりづらい感じ。多少ヘンな人がいたくらいでは大らかさは損なわれない。

④ ミクロとマクロ

 個人の体験談と感想、という範囲では普通だし、日常会話なら軽く流せる程度のことだと思うけれど「個人の感想=いきなりマクロ論」という構造になってるので叩かれるんだよなきっと。六十代の一人の女性をもっていきなり「これだから日本人は」「日本イヤ」とかなってるように見える。私だって衝動的にそんなふうに感じる瞬間はあるけれど。その衝動を文字に起こしてブログに書く、世界と共有しよう、なんてことはやらない。「バカだと思われる」のが想像つくし、私は「バカと思われる」ことを極度に恐れている。この感覚は、なぜブログを書いているのか、で個人差が大きいんだろう。

⑤ 後ろめたさ

 ルールを破ることに後ろめたさを感じず、堂々と公言するのはどうなのよ?ってこともあるか。俺だって100%ルールを守っている、なんてことは全くないんだが……とか、こういうのを書くこと自体がはばかられるし後ろめたさを感じる。例えば「空いている高速道路を120km/hで走って何が悪いんだ?みんなやってるだろ!」とか、確かに実態はそうなんだろうが、これを当たり前に書けるようになることが良いことなの?

 ここでも私は「実態はそうなんだろうが」というように、ぼかした書き方を意識してしまう。「実態はそうだ」と断定的に書くことがどうしても出来ないし、今も仕方なく「そうなんだろう」と書いているだけ。こういうネタには触れないよう、書かないようにしている。思ったこと考えたことの90%はここに書いていない。今日は実験的に、いつもより5%くらい余計に書いている。

⑥ まとめ

 どれも個人的には分かる話なんだが、公表するのはどうなの?ってとこか。こういうのを好きに書けるのが個人ブログの良いところ?クソなところ?これは「日本的」なのか?現実的な「建前軽視」はともかく、ぶっちゃけるのは日本的のような気がする。

 英米なんかではこういう本音論は嫌われそうに思う。筋が通っていないことを「公然と言う」のはダメな国が多い。中国や韓国も建前は建前として適当に流しつつも、ウソをついてでもとにかく形式的な筋だけは通しておく、ことには異様にこだわっている気はする。

 いい加減なことをやりつつも、口では平然とご立派な正論だけを吐く。それがユーラシアンスタンダード。(ソースは無い)。オバマが好例だな。アメリカ人だが。

⑦ 韓国の場合

 たいして外国事情は知らんのですが、でもまあ「日本が堅い」というのはその通りだろうな、とは思った。例えばだ。ソウルでの体験だが、韓国でもエスカレーター右側を歩く人用に空ける習慣はある。けれど、混雑してくると右側にも立ち止まって乗るようになる。左側に行列が出来てしまうほどには右側を空けない。あの加減は絶妙。うらやましい。日本だと、どんなに混雑しても頑なに(関東・東北では)右側を空ける。地域や駅によって事情は違うのかもしれないけれど。

 あとは釣り銭勘定とか。日本だと例えば釣り銭が8200円だったら、店員が札を「5,6,7,8」てまず自分の手元で数えて、再度、俺の目の前に札を出して「5,6,7,8千円と、200円のお返しです」と、ゆっくりわざとらしくやるでしょ、大概は。「事なかれ主義」や「保険」のたぐいでしょうけれど。これ韓国ではやらないし釣り銭金額も言わない。手続き早い。(@坡州)

 日常的にいろいろと簡素で合理的だなあ、と感心することは多かった。街の人は親切だし好印象、なんですが、仕事で長期滞在すると、色々ダメなところも見えてくる。ホテルのランドリーサービスとか、パンツや靴下が減ったり、誰かのと入れ替わったりとかしょっちゅうあるし。文句を言ってもなあなあで済ませようとする。改善されない。日本より大らかさはあるが裏目に出ることも多数。

 仕事で三ヶ月くらい滞在したので、色々と思うところはあるのだが長くなるのでもうやめるけど、この適当さ・おおらかさが、結局は致命的にダメになる部分がある。これは東・南・東南アジアが「白人支配」に対抗できなかった屈辱と、文化を破壊された悲しみ、へと繋がるのかもしれんが。そこまで話を拡大するのもヘンだよな。ウチらしいが。

クソリプ

 「子供が見てたら信号を守る」というコメントが結構あった。確かにこれは私もやってしまう。でも、これも一概には言えない気もしている。だってさ、実際にあるじゃん。子供が渡っている最中に信号が赤に変わっちゃったからって、もう7~8割方渡ってんだから渡りきった方が早いし安全なのに、パニックになったのか慌てて引き返して、駆け込み右左折で入ってきた車にひかれるとか、信号変わって発進してきた車にひかれるとか。確かに大事なのは「信号を守る」こと自体ではないんだよな。「自分の身を守る」こと。親はここをキッチリ指導してやらないと。

クソリプ

 「列車が来ない踏切」での事故、というのを思い出した。2008年10月に、米坂線キハ52・58がもうすぐ引退だってんで乗りに行ったんです。んで米沢から乗って坂町へ向かう途中、小国で運転中断されてしまった。踏切で列車と自動車が衝突する事故があったのだという。結局その日は米坂線は不通になってしまい、仕方なく代行バスで引き返した。


時刻表はこんな感じ。坂町発は一日6本。日中は4時間に1本しかない。
凄い確率で事故るなあ、と思ったが。

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 事故があったのは午前11時頃だった。

ホテルへ帰ってからネットで調べてみると、事故現場は見渡す限り田んぼ、という感じのところにある、遮断機も警報器も無い踏切。そのときJRでは2009年から米坂線に投入予定の新型気動車キハE120」 の実地試験走行をしていた。つまり時刻表には無い列車が走っていたのだった。それに軽自動車が衝突したという。車に乗っていたのは地元農家の方が二人、共に死亡。

 この時間帯には絶対に列車は来ない、来るハズがない、と思い込んで、全く確認せずに踏切に侵入したらしい。「閉じずの踏切」恐ろしや。



2008年登場 JR東の気動車 キハE120
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