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「桜の季節」箇条書的な総評と反省

総評

(いくらかネタバレを含むので各作品を読んでから、を推奨します)

novelcluster.hatenablog.jp


◎ 短編小説の集い「のべらっくす」は、はてなブログでの開催は今回で最後で、今後はnoteを中心に続けていくそうです。noteの方も見ましたけど力作揃い。今回はライブドアブログからの参加もありました。まあネットなんだし「〇〇ブログ」っていう括りにはそんなに拘らなくてもいいのかもしれませんね。(とりまとめは大変だと思いますけれど……)


◎「桜の季節」と言えば出会いと別れ。まずは入学式とか、続いて卒業とか。そのあたりが王道、であるが故の難しさ。今回ちょっと驚いたのが、「桜」以外のキーワード等で、自分の書いた小説とどこか部分的に被っている作品が多かったこと。今まではそういうことあんまり無かったような気がする。


◎ 小道具やちょっとした設定なんかが被っているんですが、でも全然違う話なんですけれどね。例えば「たばこ」が一定の役割を果たすとか。月夜の闇の中、三人組で行動するとか。あとは意外と死んでるのね。友達とか、親とか、犬とか……あんま具体的に書くとネタバレですが。グロ描写やってる人が自分以外にもいたなんて。殺人事件も起きてるし。死なないまでも心中を仄めかしたりとか。

 まあ、きっとうちのが一番たくさん死んでますが、「生き死に」が描かれている作品が多かったですね。

桜の樹の下には』なんとやら、でしょうか。人工知能までもが自己崩壊を始め、ある種の「死」を暗示していたり。そうか具体的な「桜木」でなくてもありか、なるほど。じゃあ「寝台特急さくら号殺人事件」とかもありかな? って十津川警部か!「さくら」は今は新幹線でした。

id:masarin-mさんはお馴染みのお二人が登場。不機嫌そうで生意気そうな女の子「シホ」と、ちょっと気弱な感じの「ボク」の組み合わせは、うちに出てきた「ユアン」と「ディアン」の雰囲気とちょっと似てる感じが。

◎「被った」でちょっと面白かったのが、id:zeromoon0さんの小説内小説、冒頭で「月の女神のような佇まい」の女性が出てきたところ。私も「月光に映える幻想的な少女」を意識して書いたところがあったので、あら、被ってる?と思ったけど全然違ったので、なんかクスッてなってしまいました。あと今月は、先月の「青春」のside M が来るのかなあ、なんて勝手に思っていたのですが、それはまた別のところでやる感じでしょうか。


◎「現実」と「幻想」、現実逃避したまま夢うつつ。どうしても現実に戻れない、現実に向き合うのが怖い、現実に一体何の意味があるのか、といったことを問うような作品が多かったように思います。これはきっと我々の、「今の現実の世界」を反映しているのじゃないかなあ。


自作品振り返り

 なんか、ドラマチックにしようとして、明らかにおかしいところがあるのですが、もう勢いで許してください。おっさんが主人公なのは初回以来二度目、設定年齢は40歳。やっぱり書きやすいな。

◎手榴弾

 手榴弾は爆発した際の破片が凶器になるので、作中のファロンのように最悪の状況下では自らの体を張って破片の飛散や爆風を防ぎ仲間を守ろうとする、という兵士が必ずいるそうです。実際にかなりの高確率で仲間は無傷らしいです。日本の自衛隊でも訓練中の誤操作で手榴弾が爆発してしまった時、ファロンのように体を張って部下を守り、死んでしまった自衛官がいたそうです。

こういうことは「戦場ではありがち」だそうで、あんまりはっきりとは書いてなかったのですが、投稿した翌日になってから「これ、ファロンがなんで手榴弾を抱えて死んだのかよく分からないんじゃないか」という気がしてきて、慌てて一文追加しています。

◎人称

 一人称は推奨されていませんでしたが、今回は初めて一人称で。ちょいワルな感じのおっさんを演出したかったというのと、もう一つ「最後の煙草」だの「家族の写真」だの「来年はうちに来い」だの、戦争映画なら「あー死亡フラグだわコイツ死ぬわ」ってバレそうなセリフ連発だったので。語り手は死ななそうな気がするでしょ?
 一人称ってとりあえずは書きやすいですね。

◎プロット

 元々は前月の「青春」で出そうとしていた作品のプロットを流用しています。先月は結局、出せませんでしたが、理由は二つ ① 話が長すぎた ② 戦場や残酷なシーンを文章化することがうまくできなかった  といったところです。今回ははてな最終回ということもあり、何が何でも完結させるぞ、という意気込みで頑張りました。今までで一番苦しかった。

◎話が長すぎ

作戦概要について必要最低限の説明は必要、と思っていました。主人公のファロンは「分隊長」なので部下は他に8人くらい、通信でやりとりするシーンなどありました。あとは「浸透攪乱部隊」「陽動部隊」「主力部隊」とかの役割がどうなっているのか、仲間の動きはどうなのか、など。そんなんやってると最低1万字くらいは必要に。

→ 結局、他の部下や別働隊は全て省略しました。

◎戦場の描写

 残酷な描写がなかなか書けず。戦場にしたって映画では見たことありますけど。そう易々とは書けないので、研究のため映画鑑賞。「プラトーン」「プライベート・ライアン」「コマンドー」とかを見ました。コマンドーは違うだろ。でもロケットランチャー、アサルトライフル、手榴弾が大活躍なので、この中では一番参考になりました。
ところで、ファロンが死ぬとこは筒井康隆さんの「七瀬ふたたび」を参考にしています。

◎場所

地形は平安京を意識しています。「唐墨小路」は今の「烏丸通」、「七条大路」は「七条通」です。決して京都が戦場という訳ではないのですけれど。

 イメージとしては、敵戦車は七条通を山科方面からやって来た感じ。京都駅の北側、東本願寺南で第一次攻撃。「烏丸五条」辺りからロケットランチャーを撃っています。その後ユアン達は北西方面へと脱出しながら攻撃を継続、嵯峨嵐山から保津峡へ抜ければ撤退成功という設定。二条駅の辺りから地下鉄東西線を利用して西へと脱出します。
 そんなところに地下街は無いですけれどね。フィクションですから!地下鉄とかご都合主義に出てきた感じに見えたと思いますが、一応そんなシミュレーションをしていました。

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まとめ

 今後はどうしましょうか。たまには小説もいいなと思うのですが、やっぱり需要が無いのがなあ……こういう企画がないと、書ききるのは難しいしなあ。noteに限定せずやって頂ければなあとも思うのですが。ただ私の場合、足掛け3年で5作品という不真面目な参加者だし、あんまりどうこう言える感じでもないしな。ちょっと様子見か。

では、今回はこんなもんで。