新世界秩序

 タイトル詐欺ですみません。うちの記事をそんな風に紹介しているサイトがあったんです。知らないサイトからアクセスがあって、見にいってみたら「るいネット」という、まとめサイトみたいなところからリンク張られてた。


ベーシックインカムとはなんだろうか〜国家に代わる存在を君臨させるのが目的ではないか - るいネット


 記事を書いた清水満さん(60 大阪 会社員)は「引用」のつもりのよう。概算で本文10%、引用90%くらいなので、主従関係は成立してないよね。私の記事を(なぜか)自説の根拠とされている。しかし残念ながら何を仰っているのか私にはよく分からない。
 
※うちの元記事
fnoithunder.hatenablog.com


 まあ、以前うちの記事をリライトしてたブログに比べれば、リンク張ってるしだいぶマシではあるけれど。あの時の人とは違って広告収入もない。

「るいネット」では「ベーシックインカム」が3/29辺りから「テーマ」になっていたようで、関連記事が10本くらい上がっていた。大概の記事はどこかのブログなどの記事をコピペして、自分の意見を5~10行くらい書いて(一応)リンクを張っておくパターン。

私の元記事でリンク張ってたクソログさんも使われてる。


ベーシックインカムが実現すると、どんな良いことがあるか - るいネット


この記事は二千字以上、でも筆者本文は四十字程度。2%以下か。実名や実年齢らしきものを晒してこんなんやってるのか。すげえな。他にも関連記事5本くらい見たけど、だいたいこんな感じ。引用用件を満たしているようなのは見つからなかった。ここではこれがスタンダードなようだ。


 一見マジメな社会派サイトなのかと思ったが。他の記事をざっくり読むと、ユダヤ金融がどうとか、トヨタ自動車の税金還付がどうとか、ありきたりな陰謀論が展開されていて「net de 真実」的かなり残念な印象。ベーシックインカム記事も、どれもちょっと何言ってんのかよく分かんない。読者の皆様にはオススメしません。


 いやあしかし参ったな。うちのを流用した記事は一日で1000PVくらいだったようなんです(リンク辿ってうちに来た人は1%くらい)。比べちゃうとね。うちのベーシックインカム記事は1年4ヶ月で500PVなんですわ。

 なんとも言えない複雑な心境。独力ではかなわないし。ああいったベーシックインカムのバックグラウンドをより多くの人に知ってもらうのは結構なことだとは思うのですが。なんかもううち関係ないし。もうちょっと好感のもてるサイトだったらよかったのに。

 うちは広告収益は無いけれど、はてなの収益を考えると1000PVなら数百円の売上げ機会損失になりそうだし。うちの記事に価値があると思って引用したつもりなら、やっぱダメなんだよな、ああいうやりかたは。




……実のところ、うちで一日で1000PV越えたのって今まで2日だけ。

fnoithunder.hatenablog.com
fnoithunder.hatenablog.com


どちらも「パクリ騒動」関連です。自力ではなく、ツイッターやブクマの威力でもなく。相手方が謝罪・釈明の記事でうちにリンクを張ったからなんですわ。ニンともカンとも。ニンニン。


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いや、あんまりよくないよね。なんか面倒になってきた。


一応、冒頭の清水さんのご意見に対してコメントしておきましょう。

限りなく政府機能が小さくなり、民間委託が前提となる。そうなると健康や治安・安全に関するも含めて誰かに委託する。
国家に代わって誰がそれを担うのか。ベーシックインカムとは国家に代わって君臨するために導入する制度⇒それは新世界秩序のひとつと呼んでもいいのではないか。

誰がそれを担うって、各個人ですってば。だからカネだけ渡すんですってば。全て「自己責任」ですってば。
新古典派経済理論」ってそういうもんなんですってば。

新古典派ベーシックインカムとは、本文にありますように、

資源配分の最適化

が目的です。

「人的資源」だろうが「モノ的資源」だろうが、エネルギーだろうが食料だろうが。とにかく「最適配分」されねばなりません。それを決めるのは「市場原理」です。

 「資源」の評価は「金額」で示されます。「カネ」です。世界を支配するのは「カネ」ということです。カネを持っているヤツが世界を支配する。私の本文からは、それ以上のことは言えないでしょう。金持ちが世界を支配する、というのは「新世界秩序」という程のものではないでしょう。むしろ19世紀水準の「旧秩序」だと思います。



でもでも、「新世界秩序」ってアイデアもなんか面白そうなので、考えてみましょうか。

(もしかしたら続く、かも知れません)


※ ご参考
新古典派経済学 カテゴリーの記事一覧 - 強靱化のすすめ