投資界隈からお越しの方へ

先般の事件」を切っ掛けに弊ブログに興味を持って頂けたのか、最近は投資界隈から継続的に来て頂いている方が結構いらっしゃるようですので、弊ブログのご利用解説を。


投資関連の話はカテゴリ「マネーゲーム」の記事が該当します。
弊ブログ自体は投資ブログではないので、投資関連の記事は非常に少ないです。

マネーゲーム カテゴリーの記事一覧 - 強靱化のすすめ


 読んで頂ければ分かるのですが、実践的に役に立つような話はないです。自分では「投資」をやりながら読者にはやめておけ!というダブスタ野郎です。投資で「儲ける」ことを読者の皆さんと共有しようという考えは一切ありません。私の経験を通じて、リスクを知ってもらおう、というスタンスです。投資オンリーでしたら短期にしろ長期にしろ「マネーゲーム」カテゴリさえ見て頂ければ概ねOKだと思います。


 ただですね。投資界隈で気になるのが「投資を通じて経済が理解できるようになった」みたいな人が一定数いること。なぜだか高みに立って微妙に「上から目線」。ちゃんちゃらおかしい。ああ、ケインズとかミンスキーとか知らないんだな、と思ってしまいます。マヌケな感じがしますので、もし読者さんにそういう方がいましたら、お気を付け下さいませ。もう少し先に進んで頂ければなあ、と思います。


 近代~現代の、100年以上前から全く解決される見込みのない「金融市場と実体経済の関係性の問題」について理解されると、より投資効率がアップ!するかもしれません。興味を持たれましたら是非この辺もご一読下さいませ。


まずは今流行りのリフレ理論。
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そしてリフレ理論の元、マネタリズムやら何やら。
今やゾンビ経済学とも。ゾンビは死せず、増殖あるのみ!
新古典派経済学 カテゴリーの記事一覧 - 強靱化のすすめ


経済学入門も。
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 まあ、ウチのブログより、良書を読むのが一番です。近代・現代経済の問題を知るにはまずはケインズ。20世紀で最も偉大な経済学者。ケインズ研究の第一人者である柴山桂太氏の本がオススメです。とにかく分かりやすい。難しい話をこうも解りやすく解説できるなんて。

静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)


ロングセラーになっている水野和夫氏もオススメ。名著だと思う。これも非常に分かりやすい。

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)


 次いでミンスキーの解説。日本ではあまり解説書はないのかな。前出のお二人よりはちょっと難しかった。中野剛志氏。偉大なる先人達の、古典を読み解く意義を思い知らされます。ミンスキー以外にも、ヴェブレン、ヒールファーディング、ケインズシュンペーターを取り上げています。


 2015年3月に定年で退官された、京都大学名誉教授の佐伯啓思氏。教条化されてしまったがゆえ、現代では誤解多き偉大なる二人の経済学の哲人を、丁寧に解説されています。


 さて、来年以降の投資界隈の行く末は如何に。アメリカの利上げで、さらにドルから円・ユーロへの借り換えが進行し円安が進むのか。日本の出口戦略はどうなるのか。アベノミクスは果たしてポンジ・スキームなのか。


そろそろチキンレースの様相を呈してきてもおかしくない頃合いです。長期の方も短期の方も、沈没船にお付き合いされぬよう、巻き込まれぬよう。
ご武運をお祈り致します。