株で勝つ

hinatakokage.hatenablog.com

ツイッター経由でたどり着きました。

きりんさんのブログ読んだなら、私なんぞがとやかく言うまでもない気もしますけど。これぞまさに「自己責任」の世界ですし。

 ただ記事を拝見していたら、2006年頃の自分を思い出してしまったので、なんかちょっと書きたくなりました。これから投資をしよう、という人には、多分あまり面白い話ではないですが、出しゃばりな老婆心、というとことでご容赦下さい。老婆と言ってもおっさんですけど。

まあ、一般論的な話です。
 
ちなみに投資関連だと、はてなではクソログがおすすめです。


 さて2006年当時、私もウォーレン・バフェットとかピーター・リンチとか、投資の王道な本を熟読し「投資」を始めました。デイトレとか俺には絶対無理だし。FXとかありえねーし。というわけで、世界分散投資型のファンドを購入しました。世界中の、国債:5 株式:3 不動産:2 くらいの比率だったかな。そんなファンド。多分きりんさんの保持しているのと似たような性質のもの。500万円買い入れ、私も長期投資家の仲間入りを果たしました。*1
 
……ところが……
 
いつも読んで頂いている方はご存じの通りで、私は国内株式インデックスファンドのスイングトレーダーで、且つ先物デイトレーダーです。これは長期投資で出てしまった、凄まじいまでの損失を少しでも取り返そうと、やむなく?始めたことです。長期投資からは完全に撤退しました。

(タグ:マネーゲームの記事に色々と書いてありますので、未読の方、気になる方は是非ご覧下さい)

パッシブファンドとアクティブファンド

 上で紹介した記事で、パッシブファンドとアクティブファンドの話が出て来ます。これ、私の経験からちょっと補足します。簡単に説明すると、

・パッシブファンド
 日経平均とかTOPIXとか、決まった銘柄を、当初に策定したルールに従って売買するファンド。企業調査とかしないし、ファンドマネージャーは大したことしない。

・アクティブファンド
 どの株が上がりそうか、業界、企業、国際情勢なんかを綿密に調査し、ファンドマネージャーの判断で積極的に売買、銘柄を入れ替えるファンド。


 確かに長期投資において、アクティブファンドのパフォーマンスは全然よくない。当時私も本を読み、そう理解し、ローリスクな世界分散型のパッシブファンドを選びました。しかしじゃあ、アクティブファンドっていったい何のために存在するの?

アクティブファンドとはなんだろうか

 銘柄調べるの面倒なので書きませんが、2013年、私が必死にトレードやってた時期だと、インデックスファンドが半年で+30%のところ、アクティブファンドは+50~100%とかありました。半年で倍増。スゴイ。


 アクティブファンドは、ファンドマネージャーの選択肢が広く自由度が高い分、基本的にパフォーマンスは良いです。運用成績がいいので好況時は購入者が増えやすい。その金でまた同じ株を追加で買ったりするので、益々値上がりする。元々ベンチャー系の株が多く組まれていたりするので、ちょっとした資金投入で、期待感から派手に株が値上がりしたりする。するとファンドの成績も良好に見える。ので、ますますファンドの買いが殺到し、スゴイ人気ファンドになる。ますます上がる。そういう好循環が起こります。購入者が殺到することで、ファンドマネージャーの実力以上に値が上がります。

じゃあ、なんで長期パフォーマンスが悪いの?


 下げる時も同じです。群集心理。例えば、なぜか4~6月頃にはヘッジファンドの売りが出やすい。株価が下がりやすいので、ノーマルファンドも換金売りが出やすい。よってファンドマネージャーは換金要求に応えるために持ち株を売らないといけない。株を売るから値が下がる。で、「下がっちまった!早く換金しないと!」と焦る奴が出てきて、派手にファンドが売られ出す。こうなるとファンドマネージャーは否応なく持ち株を売りまくらないといけない。とにかくひたすら売るので、とにかく下がる。運用どころじゃなくなります。この値下がりは、もう彼の責任ではありません。値上がりの時も、全てが彼の実力だとは言えなかったように。


 ファンドマネージャーは確かに投資のプロです。が、彼らに出資しているのは素人。ファンドに金を出し入れしているのは素人です。その素人達の金を適当に転がして夢を売るのがプロのファンドマネージャーの仕事。これはパッシブだろうとアクティブだろうと、基本は同じだと思います。

なぜ長期投資をやめたか

 私は、セカンダリ株式市場はポンジー・スキームだと思っています。特に今の日本市場は酷すぎかと。


fnoithunder.hatenablog.com


 日経平均の上値余地はあと10%くらいじゃないかと思っています。GPIF次第ですが。今年はGPIF、日銀、郵貯が買い支えてるから、今のところは下がりにくい。GPIFの追加購入計画が終了した辺りがピークになるのではないでしょうか。

 確かクソログさんも言ってたけど、もしこれから長期投資をされるのでしたら、日経平均が一万円割れするまで待った方がいいかな、とは思います。


僕はもう二度と長期投資はしないけどね。コリゴリです。


ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け


タイトルは刺激的ですが、内容は結構堅実でした。
10年近く前に読んだので、あんまり覚えてないのですが、基本的には長期投資をすすめる本だったな。ひとつ、いいことを教わった気がするので、そのうち書きます。

*1:きりんさんは額面不明だけど私の10倍以上?