曽野綾子さん 続報
この話は以前にもやったので、申し上げることはあまり無いんですが、
続きがあったので。荻上チキさんのブログです。
荻上さんは直接曽野綾子さんにインタビューされ、話をされた方なので、色々と思うところはあるのでしょう。記事を拝読しまして、もっともな話だと思いました。
ブクマは500超え。ただまあブコメ凄いよね、これ。「クソバカ発見!!」とばかりに勇んで八十過ぎの老婆をぶっ叩きまくり、というのはどうなんでしょう。ブコメの8割がた「ヘイトスピーチ」ですよねえ。これじゃあババアが意固地になってしまっても仕方ないんじゃないのかなあ。
曽野さんが意固地になってイヤな感じになってる、なんてのは、あんまりどうでもいいことのように思います。追い込めば益々そうなるでしょう。あんまりぶっ叩きまくってるとブーメランになって返ってきますよ、ってブコメだけなら別に何もないのかな。
これ、荻上さんの著書にもありますね。
僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想
- 作者: 荻上チキ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/01/25
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これ、個人の問題で終わりにしてはいけないと思うのです。そういう問題じゃない。この人の影響力など知れているし、代わりはいくらでもいるし、もっと酷いのだっていっぱいいるでしょ。誰とは言わんけど。
問題の本質は「移民の是非」なんじゃないの?曽野さんの言っているような問題って現実にドイツやフランス、スウェーデンとかで深刻になってるじゃないですか。人種や宗教の違いって、まんまテロや戦争の原因じゃないですか。それが現実じゃないですか。
この問題、曽野さんみたいなヤツ、つまり「差別主義者」らしい人を見つけてぶっ叩き矯正することで解決するのでしょうかね?
曽野さんをぶっ叩いている人は、日本は「寛大」な気持ちで外国移民を受け入れるので、欧州で起こっているような深刻な問題は、日本では起こるはずがない、人種差別などあってはならない、ので問題は起こらない。ということで、よろしいのでしょうかね。上のブコメを見る限りでは、あまり「寛大」には思えませんでしたが。
なんでこれ、日本だけは欧州のようにならず、乗り越えられる、と思うのでしょう。いやまあ、そんな話は聞いたこと無いけど、曽野さんの問題提起自体は全く話題にならなかった、というのはそういうことなんでしょ?違うの?それとも単に、現実から目を背けているだけ?見たくないものは見ない、そのために必死でババア叩いてる?
ババア叩きまくり。不毛だ。
※)追記です。上記ブックマークページ、ついに殺害予告まで。
リンク貼るの怖いので画像で。そのうち消されるかもしんない。(ブコメが)
※)問題の本質はこちらなので、弊ブログを叩く前にご一読頂ければ幸い。
※)参考記事
私が上の記事を投稿した直後、佐藤健志さんもこの件を扱っていまして。よろしかったらどうぞ。有償(¥200)ですが、約一時間の音声による解説も聞けます。面白かった!曽野氏を「お花畑」右翼というような表現をされていて、ああ、なるほどねえ、と納得してしまいました。ご都合主義的で、相手も「私」の都合通りに解釈してくれる、という傲慢さが見える。まさにそれが「お花畑」たる由縁、という。