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大きな主語における未来格差

無双!中野学校 保守思想

 以前のこちらの記事で紹介しました、中野師匠の新刊「世界を戦争に導くグローバリズム」読了しました。


 「無双!中野学校」で習っていた内容とも関連していて、より深く理解できた感じです。実は以前から私、一度イスラーム国の話を書きたいと思っていたのですが。イマイチ状況が把握できておらず。師匠のこちらの本で勉強しました。ので、近いうちに少し書こうと思います。あとは衰退著しいアメリカの話とかも。


 さてこの本、タイトルからすると「グローバリズムはけしからん!」って内容だろう、と思われるかも知れませんが、そういう話はそれ程ありませんでした。世界はどうなっているのか、今後の見通しはどうなのか、といった話がメイン。

要約がこちら。



「TPP亡国論」著者の中野剛志氏が「第2次世界大戦前に匹敵する」と指摘 - ライブドアニュース


 これ読めばお分かり頂けるかと思いますが、中野さんは未来を見通す思考力、判断力というのを強く意識されています。岡田斗司夫さんが提唱する「未来格差」の思考訓練をされている方、これ読んでおいて欲しいなあ。今回のお話は国際情勢の分析がメインです。


 未来を見通す思考力を鍛える、という面では岡田斗司夫さんと共通する部分があります。世間では「これからはグローバルの時代」なんて言われているこのご時世に、以前から岡田さんは「ポストグローバル」を考えているし、中野さんもリーマンショックの段階で「グローバリズムはもうオワコン」と言っています。いや「オワコン」という表現はしてなかったかな。


 中野さんの本職は経済産業省の官僚だし、経済を中心に外交安保など大きな主語の話が多い。岡田さんや堀江さんと違って、個人に役立ちそうな具体的な話、いわゆる「処方箋」はありません。まあ、この人たちの示す処方箋ってのも一般人には結構ハードル高そうなんですけどね。でも何か一例を示してくれるのはありがたい。

 対して中野さんは「処方箋など無い」と明言しています。甘ったれるな、そんなものは無いんだと。これはまあ仕事柄で、主に個人ではなく政治に対しての話、ですけれど。


 故にこの人、「文句ばっかり。対案や処方箋がない」という批判をされることがあります。正直言えば私も以前、そう思ったことが(多少)あります。ちょっと厳しすぎるのではないかと。でも最近では、こういう批判て的外れなんだな、というのが解るようになってきました。


 お得意の?「ガンダム」に準えるならば、この人の言っていること、やっていることは「アクシズ」を押し返すこと。「どうすりゃいいんだ?処方箋を示せ!」って何言ってんだ、今はとにかくアクシズ押し返さないとヤバイだろ!他になにがある?ダメ元でもやるんだよ!というような。そういうことです。


 アクシズを押し返すことでアムロは地球を救いましたが、何から救ったのかと言えば、「暴走した改革派」がやろうとした、地球の「グレートリセット」からです。逆襲のシャアって現象をまとめてしまうと、マイナス100になりそうなところ、マイナス30くらいで済んだ、というような話なんですよね。


 悲しいけど、現実の世界もそうなのよね。


 岡田斗司夫氏が称えるような、ポストグローバル時代の枠組み。一つの例としては面白いし、結構ハードル高そうですけど参考にもなる。しかし、それ以前に色々と超えねばならないハードルもありそうです。下手すりゃ国民は皆巻き込まれる。

 経済のグローバル化がいきすぎると、景気が後退局面に入った途端に国家間の対立と緊張が高まることがまったくといっていいほど理解されてない点にも問題があると感じています。
へたをすれば、戦争になるんですよ。歴史を見ても、グローバル経済が失速し、世界大恐慌が起こって、第2次世界大戦につながりましたからね。


 中国のバブル崩壊ってのはもう始まりつつあります。おかげで「ネトウヨ」とかいう人達はザマーミロって感じで喜んでいるようです。俺多分このバブル崩壊で失業するんだよね……日本のGDPなんて5%とか減るぞ。大不況になるよ。失業率だって5%くらい増すかもよ。


 1930年代の日本も、経済が行き詰まって利己的に振る舞い、経済制裁を喰らって戦争に突入していきました。日中戦争が泥沼化し、行き詰まったところで更に米英開戦。こう書くとヤケクソの破れかぶれって感じですが。でも当時のマスコミも国民も東條政権を絶賛していたのです。


 当時の日本と今の中国、似てると言えば結構似ている。アメリカの方は違うかな。当時は中国の味方でしたが、今は中国から挑戦を受ける立場。でも、米中間には領土や植民地利権などの問題が基本的には無いので、アメリカがマトモに中国の相手するのはリスクに見合わない、と見た方がよさそう。中国国内にアメリカの利権があるわけだしね。


 米欧中露の動きを考慮した日本の安全保障問題は、以前に「無双!中野学校宿題シリーズ」でやりましたので、未見の方はぜひ見てみて下さい!クリントン政権時代から、日米安保は有名無実化がどんどん進んでいます。もうあてに出来ないことに気付くべし!


中野学校宿題シリーズ:日米安保の話。未読の方は是非こちらをご覧下さい!)
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