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左傾男子vs右傾女子

 前回は、古市憲寿さんの著書「だから日本はズレている」の読書感想文を書きました。以前からの弊ブログ読者で、且つ古市さんをご存じだった方は、「なんで古市?ネタにしようとしてるとしか思えないwww」とか思われたでしょうかね、やっぱり。確かに弊ブログの趣旨からは外れた主張をしている人だし、私が彼の著書を扱うのは違和感がありそうです。なので今回は、その古市さんの本を読むことにした経緯について、お話をしてみます。

右傾動画

 私が、左傾化?しているであろう古市憲寿さんを知ったのは、この右傾?動画。この先、古市憲寿さんのライバル、古谷経衡(つねひら)さんが出てきます。古市さんと古谷さん、紛らわしいので、よく気をつけて読んで下さいね。
 

BSフジのプライムニュース 古市憲寿発言の顛末 山本みずき - YouTube
 

 別に、サムネに釣られたとか、そんなこと全然無いんだからね!勘違いしないでよね!ちなみに本来は80分くらいのトーク動画。これは抜粋です。フルバージョンを見てみたい、という方はこちらをどうぞ。

【古谷経衡】さくらじ#116 山本みずきの見てきた世界と日本のギャップ【saya】 - YouTube

 山本みずきさん。以前ある番組で共演した古市さんのことを「社会学者、と言われている」なんて言ってしまっています。その番組で古市さんと討論して「なにこの人、信じられない!」とか思ってしまったようです。
 山本みずきさんと、この番組のホストの向かって左の古谷経衡さん、とにかく「古市憲寿さんが一般的な若者の代表だ、なんて思って欲しくない。誤解だ危険だ迷惑だ。そんなのはやめて欲しい」と、やたら必死に訴えています。

必殺ゥ!太宰メソッド!!

 これ先週末辺りに、はてな界隈で話題になっていた、いわゆる「太宰メソッド」の危惧ですね!知ってます?太宰メソッド!いやあ、ちょっと使ってみたかったんですよ、太宰メソッド太宰メソッドですよ!!

 ネットスラングだそうで、先日始めて知りました。はてな記事の元は「ぐるりみち。」さんのところのようで、「鈴木です」さんとか「クソログ」さんとかで関連が記事あり、色々見てきました。

私としては、こちらの記事が解りやすくてオススメです。

 ネットスラングとしてはやたら新鮮、なのですが、別に何も新しい話ではありませんね。太宰治氏は1909年生まれだそうで。(四半世紀前に亡くなった私の祖母と同い年ですよ) それに「太宰メソッド」は、別に太宰さんが編み出した必殺技、と言うわけでもなく。恐らく1000年以上前、或いは数万年、人類発祥の頃からある話じゃないかなあ。
 まあ、ネタとしては面白いので、取り上げたいなあと思いつつ、でも最近記事を書く時間があまり取れず。自分の中でネタ鮮度が落ちてしまって忘れ去られてしまうパターンかなあ……

話を戻します

 ちなみにですね、この古谷さん達、古市さんが東大っていうのを強調されていて、昨年末にこの動画を見た時はへー、東大なのか、と思っていたのですが。大学は「慶応のAOでSFC」なんだそうで、大学院が東大。山本さんは慶応の法学部だそうです。
 
で、こちらがその山本さんの論文。

『18歳の宣戦布告 国家観なき若者に告ぐ』全文紹介 - 光明掲示板・第二

 
刺激的なタイトルですね。古市さんに告げているのでしょうか。
この論文、私的には結構異論があります。が、まあ、いいや、今回は。

 で、80分フル動画の方で出てくるお話なのですが、山本さんは将来は政治家になる、ということを真剣に考えているのだとか。「日本のサッチャー目指して」とか「日本の伝統や文化とか、守るべきものは守る、政治家になりたい」と仰っていました。18歳でこれは凄いですね。 しかし……
 
 マーガレット・サッチャーは「保守」を自称しながら、守るべきものを守らず、どんどん破壊してしまった構造改革至上主義者、ではないかと思います。
 
 古市さんがサッチャーについて言及しているのかは解らないのですが、構造改革には賛成のようですので、サッチャーなら支持なんじゃないかなあ。

もうお一人の若手代表

 この番組のホスト、古谷経衡さんは、メディアでは右派の代表、古市さんの反対側、みたいな位置付け。古市さんの2コ上。

若者は本当に右傾化しているのか

若者は本当に右傾化しているのか

こっちは読了しました。面白かったです。実は以前の記事「墓穴」を書いた時、参考にしました。若手はてなブロガーさんの記事4つも取り上げてたヤツ。

墓穴 - 強靱化のすすめ

 記事の趣旨としては「左傾化する老人」「右傾化する中年」「諦観する若者」というような展開を取りました。若者は右傾化も左傾化もしていない。以前から私にはそういう予感があって、記事を書く前に、実際に若手評論家の本を読んでおこう、と思ったのが切っ掛け(古谷氏は現在31歳)。読後は確実に私の認識を補強するものでした。で、意を強くして「墓穴」の記事を書いたわけです。
 
 「同感・同意できるような本はそもそも読む必要がなかったのだ」なんて、これは佐藤健志さんから聞いた話ですが、確かに一理あります。とはいえ、自分より一回りも若い人の認識と、そんなにズレてはいない、という確認ができたのは大きな収穫でした。この古谷さん、メディアでは「右派の若者代表」のような位置付け。ただこの人、歳を取るにつれてだんだん左傾化しているような。左派からはウヨクと言われ、右派からはサヨクと言われ。本来の「保守」的ポジションになりつつあるように思います。
 
 で、その古谷さんが動画中で「古市さんは典型的な戦後民主主義の優等生、30年前で通用する水準」というのを強調しています。「へー、イマドキの若者代表が、そんな朝日新聞みたいなこと言ってんの?そんなんで人気出るのかな?」と不思議になりました。で、古市さんの本を買ってみたと。いう流れでした。とまあ、ここまであらすじ……
 

まとめ

 で、読んでみたわけです。日本では1990年以降に本格化した構造改革、の話はもう散々しましたが、古市さんはこれをよく理解していますし、受け入れています。国民国家が解体され、各個々人の生存条件は100~200年前へと近づいている、とは言っても、今は二十一世紀であって昔とは違う。この荒波に飲まれ、流されることに、バラバラになった個々人が抗うことは無意味だし馬鹿げている。適当に流されつつも、各個々人が上手に泳ぐには、というようなことを考えているのかな、と思いました。いわゆる「決断主義」みたいな面もありそうな。だから国民国家の枠組みなんてもはや意味ないと思っているし興味もない。安倍首相だって、
「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」
と仰っているのですから。古市さんは時代の最先端を行っています。前回の結論とは逆説的ですが、そういう見方も出来るだろうと思います。
  
 左傾男子と右傾女子。皆さんはどう思われるのでしょうか。安倍首相って世間のイメージでは、山本みずきさんに近いように思われているでしょう。私は全くそう思わない。どちらかと言えば古市憲寿さんの方が近いのではないでしょうか。
 
 

再まとめ

で、でた~「世間」のイメージ!必殺!!太宰メソッド!!!