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保守本流

強靱化のオススメ 保守思想

 4月の中旬頃のことです。E351系スーパーあずさに乗りました。

E351系JR東日本の特急車両、中央本線の特急「スーパーあずさ」で運用されています。「制御式自然振子装置」というのが採用されています。振り子装置ってなんじゃ?というと、コーナーでの速度アップのため、列車の車体を内側に傾けて遠心力を縦方向に吸収させるための装置。簡単にたとえると、オートバイがコーナーを曲がる際に車体を傾けますよね。あんな感じ。以下のリンクの写真が割とわかりやすいです。よく見ると、車体が少しイン側に傾いてるでしょ?

JR東日本E351系「スーパーあずさ」 - 写真共有サイト「フォト蔵」

以前のモデルの、制御なしの振子式だと「振り遅れ」や「揺り戻し」と呼ばれる不自然な動きが出て、乗り心地が悪かったり、乗り物酔いしやすかったりなどの問題がありました。その辺、コーナー状況に応じて能動的に制御する仕掛けを組み込み、改善したのがE351系です。
 車窓から前方を見ながら乗っていると、コーナーにさしかかる直前くらいから、スーッと車体が内側に倒れていくのが解ります。知ってて乗ってるとなんとなくバイクみたいで面白い。知らないで乗ってると、何となく気持ち悪いかもしれません。ああ、ほとんどの人が知らない?ですよねー。

1993年登場ですから、20年も経っています。コストがかかるためか、後継モデルは出ておらず、近年増備されている新型のE257系は、振子制御のない固定タイプ、つまりフツーの車両なので、スピードダウンしてしまっています。例を挙げますと、

E351系 スーパーあずさ11号 新宿 10:00 松本 12:31
E257系 あずさ13号     新宿 11:00 松本 13:46

てな具合です。終点の松本まで、あずさ13号の方が15分余計にかかります。まあ、停車駅が多い、ということもあるのですが。


初代の振り子式電車は国鉄381系で、1973年に登場。名古屋―長野「特急しなの」、新大阪―白浜・新宮「特急くろしお」、岡山―出雲市の「特急やくも」で運用されています。

381系 IMGP5142 - 写真共有サイト「フォト蔵」

この381系は「自然振子式」です。能動的な制御は無しなので、余計な動きが出やすく、乗り物酔いする乗客が多いらしい。かつては各座席にエチケット袋が用意されていたとか。今でも洗面所に常備されているそうです。JR東海の「特急しなの」は全て新型の383系に置き換えられましたが、西日本エリアではまだまだ現役の381系「くろしお」「やくも」。一部の鉄道マニアからは「げろしお」「はくも」とかいう、とんでもなく不名誉なあだ名が。興味本位で一度乗ってみたいけど、あまり長時間は乗りたくないなあ。


さてこちら、旅先の松本城。桜がきれいでした。

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塩尻でも下車

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食堂と映画館が合体した建物が。

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1号館で藤井聡先生オススメの「ハンナ・アーレント」上映中!…… 2号館の上映情報も、もなんだか気になりますが……

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 ハンナ・アーレントは、ユダヤ人の哲学者、アメリカの大学教授。ナチスの大物「アイヒマン」の戦争犯罪の裁判についての論文記事を発表します。アメリカの学生からは賛同を得られたものの、ユダヤ同胞からは非難ばかり浴びてしまうハンナ・アーレントの苦悩。大学の教授、ということで、藤井聡先生を連想させます。詳細はこちらをご参照ください。

映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト

 彼女の言う「悪の凡庸さ」「思考停止、大衆による全体主義」とかの哲学について知りたくて、この映画を見てみたのですが。残念ながら哲学についてはあまり触れられていませんでした。藤井先生が勧めていたのは「本」の方だったかな。

すごく気になってしまったのが、このハンナさん、ヘビースモーカーなんです。他の登場人物にもやたらヘビースモーカーが多い。なんか、年中タバコ吸ってる感じです。とにかく映像の中ではしょっちゅう誰かしらタバコ吸っていて、とにかくタバコの印象ばかり残ってしまいました。

 かくいう私も1日でマイルドセブン2箱という、結構なヘビースモーカーだったんですが、5年前から完全禁煙した身。あまり映画に集中できませんでした。というわけで、現役の方はともかく、元ニコチン中毒だ、という方にはオススメできません。

私のオススメ作品

「思考停止」や「全体主義」に抗う、実践的な「保守思想」の物語は、こちらがオススメです。

翠星のガルガンティア



TVアニメ「翠星のガルガンティア」ティザーPV - YouTube


平凡で幸せな、いつもと変わらない日常がずっと続いて欲しいと願う。けれどもそんな小さな幸せは、いつでも外的要因によってすぐに乱されてしまう。そして人心を惑わせ、荒ませる、金銭欲、名誉欲、権力欲。変わっていってしまう日常。巻き込まれていく人々。迫り来る設計主義、全体主義ニヒリズムに、保守思想はどうやって立ち向かい、乗り越えていくのか。

「翠星のガルガンティア」 | バンダイチャンネル

 冒頭から意味不明な物語内専門用語を連発され、「何言ってんだこいつ?」ってな感じで、しばらくそれが続きます。初見では半ば呆れながら、こりゃ一話でリタイヤだなーって感じで見ていました。ちょうど、今回のウチの記事と同じ手法です。なんかあまりいい手じゃないような。


 もの凄い保守アニメです。苦難や問題に、常に保守の知恵で対抗していこうとするので、とにかくやたらと地味です。保守ってのは、地道にやっていくしかないんですね。主人公の実直さ。ヒロインのカワイさ加減。完全に王道です。あまりにもオーソドックスです。まさに保守的です。クセがありません。その他の登場人物の役割分担もやったらオーソドックス。伝統的手法です。話の筋もトラディショナルです。いわゆる「フラグ建築士」とかが、本当にテンプレ通りの働きをしてくれます。ので、結構イライラするかもしれません。
これぞ保守本流。最終話、涙無くしては見れませんでした。

 対外強硬派マッチョ系保守の方、ティーパーティ系アメリカン保守の方。伝統的保守の王道ってのがどんな感じかわかって頂けるかと思います。