国土強靱化近況

 今回の記事はリンク参照多数、なんだかまとまりが無く読みにくい。のですが、思うところありまして。

 以前、2/19の記事で、東京新聞の社説を批判する記事を書いたことがあります。書いている最中はともかく、書いた後に読み直したら、どうにも面白くない。なんともありきたりなマスコミ批判。投稿するのやめるか、と随分と悩みました。


建設業の人手不足が深刻化 - 強靱化ノススメ


しかし、国土強靱化を応援する者として、それを阻む主力団体、である大手マスコミの批判は避けて通ることはできない、と考え直して投稿しました。しかし……読み直すとやっぱりなんか面白くない。消したいような衝動にも度々駆られました。

その後、朝日新聞の社説でもかなり酷いのを見つけました。結構前なのですけれど。

国土強靱化―防災と経済を分けよ:朝日新聞デジタル

国土強靱化担当の藤井聡先生もこの社説は的外れな内容だ、ということで、ご自身のFacebookに反論記事を書かれていました。

藤井 聡 - 朝日新聞に、「国土強靱化―防災と経済を分けよ」という社説が掲載されました。... | Facebook

丁寧な説明の中にも、節々に怒りが感じられます。そりゃ怒ります。朝日はいくら何でも酷すぎます。そしておなじみの、三橋貴明先生も同様に反撃。シャレがきいてます。こちらは朝日の社説も全文出ています。

朝日新聞-報道と論評を分けよ|三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

私も国土強靱化支援担当として、こういうの見逃すわけにはイカンだろう、と思って、記事を書いたのです。ずっと前の話なのですが……でもやっぱり、東京新聞の時同様、なんか気に入らない。結局投稿するタイミングを失い、現在は下書きフォルダに放置されております。



ただ、なんかこれ、最近状況が微妙に変わりつつあるようです。なんと朝日新聞に藤井聡先生の執筆記事が載りました。

(私の視点)国土強靱化 防災と経済織り込み議論を 藤井聡:朝日新聞デジタル

三橋先生もブログでそれを紹介。

国土強靭化 防災と経済織り込み議論を|三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba


朝日が猛烈に毛嫌いする「土建国家」の復活(笑 を目論む、朝日的には「悪の権化」であるはずの「藤井聡」先生の意見を掲載。……なんとも感慨深いものがあります。

ただ、これにはちょっと伏線があるのかもしれません。2/26 の参議院の方の国会で、藤井先生がリフレ政策を批判しています。「内閣官房参与」の身でありながら、これを言ってしまうとは。



H26年2月26日 参院・藤井聡、国民生活のためのデフレ脱却等に関する調査会 ...


流れを簡単にまとめます。


2013.12 「国土強靱化基本法成立」
     ↓
2014.01 朝日新聞、「社説:国土強靱化―防災と経済を分けよ」で国土強靱化を批判
     → 藤井先生:Facebookで朝日に反論
     ↓
2014.02 藤井先生:国会に参考人として出席、リフレ政策を批判
     ↓
2014.03 朝日新聞:藤井先生の「国土強靱化、防災と経済を一緒にやるべし」記事を掲載


日本は今、歴史的転換点に来ていて、それを象徴する出来事のひとつではないかと思いました。


 「世界は歴史の転換点にいる。このリーマンショックに始まったこの混乱は、数十年後、歴史書に載ることになる」と言ったのは中野剛志先生。そして、「ここで下手を踏んだ国は弱体化、凋落、或いは滅亡もあり得る」と。


世界的に見れば客観的条件はかなりマシな日本。

「賢者は歴史に学ぶが、愚者は経験からしか学ばない」
これはドイツの鉄血宰相ピスマルクの残した言葉。私は、経験から学ぶことも大事だとは思います。でも、人の人生経験といえば70~80年程度。対して、歴史から学べる知恵は、有史依頼。つまり人類の知恵の蓄積は、数千年に及ぶのです。「誰も経験したことの無いことなら歴史から学べばいい」と言ったのは、えー、麻生太郎先生ですね。


なんか、まとまりのない記事になってしまいました。歴史的転換点に立った日本ですが、今のところ舵取りがうまくいっているとは言い難い状況。果たして、日本の命運やいかに。

リンク先の記事のボリュームも結構あるので、今回はこんなもんで。