防災行政の苦悩

 前回の記事は、前々回の続きもの。で、その記事の、冒頭に、ですね………『前回の記事の最後「さて次回は大A帝国物語」とか書いていたのですが』……とか書いていたのですが……


 (゚Д゚) ハァ?


すみません。要するに「大A帝国物語」はプライオリティが低く、またもや先送りされました。

 本日は、3月11日なので、東日本大震災、にちなんでの話題です。本来は、自分なりの意見や、学んだ成果にいて述べるのがいいのでしょうけど、本件まだまだ、学んでいる最中でして、今回はその道の専門の先生方にご登壇頂き、当ブログに来て頂いた皆さんにも学んでいって頂こう、という趣旨です。おお、「頂く」が3つも。
 というわけで、記事の下の方に土木チャンネル「土木の思想が織りなす防災教育」という動画のリンクが張ってあります。後ほど是非ご覧下さい。

土木チャンネル

 土木チャンネルで先月、防災教育のあり方、子々孫々への伝承について議論されていました。災害列島に縄文時代から住み続ける大和民族。にもかかわらず、すぐに風化してしまい、伝承されない震災や津波の悲劇。なぜ同じ悲劇が何度も何度も繰り返されてしまうのか。いついかなる時も、悲劇は、次世代になかなか継承されていきません。ホストの藤井聡教授は、国土強靱化ご担当、ということでハード面、今回ご登壇の片田敏孝教授は、国民強靱化、という観点でソフト面から、お話をされています。

釜石の奇跡とは?

 「釜石の奇跡」ってご存じでしょうか。ググると、片田先生の防災教育のおかげでいち早く避難して助かった、釜石の子供達の話が出てきます。私はこの動画見るまではあまり詳しく知りませんでした。防災行政・教育の第一人者で、この「釜石の奇跡」で(結果的に)注目を集めた片田先生。先生が防災指導・教育のため、釜石を訪れた2002年当初、小学生達に「津波が来たらどうする?」と聞いても、みんながみんな「逃げないよ!」と当たり前のように口を揃えたそうです。釜石には湾口防波堤という巨大な堤防があって、もう津波なんて怖くない!と考えられていたのです。もし片田先生の防災教育を受けていなかったら、3000人近い釜石の子供達の何人が犠牲になっただろうか。或いは逆に、片田先生のされているような防災教育を受けていなかったがために亡くなった子供達は、どれほどいるのだろうか。人々を守るために造られたはずの堤防。それを過信して、逃げずに犠牲になった人々がいるなら、いったい何のための堤防だったのだろう。そして、防潮堤防の無いところだって、逃げ遅れて犠牲になった人はたくさんいる。なぜ人々は避難しないのか。なぜ悲劇は繰り返されてしまうのか。防災行政に携わる先生方の尽力と苦悩。

動画3本で一時間半近くありますが、是非ご覧頂ければ、と思います。

なんと右サイドにも、ちょうど土木チャンネルへのリンクが! →→

youtube、ニコニコ、ともに、どうも埋め込みができないので、以下のリンクから、行ってみてください。

なにとぞ、世露死苦お願い致します。