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グレートジミンガー

(前回記事の続きですので、未読の方はまずこちらをご覧くださいますよう)
http://fnoithunder.hatenablog.com/entry/2014/02/19/003104

いったい日本はどうすればいいんだー!?と聞くと    
一つだけ素晴らしい解決方法があるという。いったい何だ?是非教えてくれ!

そりゃあんた、政権交代ですよ!

政権交代

 Tさんは民主党政権に随分と期待していたようです。小選挙区制度のおかげで政権交代が実現した!小沢さんはエライ!ってな具合で。国家否定のリバタリアン的思想の人だと思っていたので、「福祉重視」の「大きな政府」みたいなマニフェストを掲げている民主党だなんて、ええー!それでいいの!?なんか違うんじゃ?と思ったものです。でもまあ、当時の鳩山首相は「国というものがよくわからない」と仰っていましたし、リバタリアニズムで国家否定・解体を目指すなら、ある意味民主党政権は正しい選択、とも言えるのでしょうかね。
 民主党政権のおかげで日本は弱体化し、かつて無いほどの危機的状況に陥りました。
これ、当然と言えば当然です。民主党は、マルキシズム的観点から、国家権力の解体を目指す勢力が主成分ですからねえ!そりゃそうでしょ。マルキストがたくさんいました。ついに我々はプロレタリア革命を民主的に達成したのだ!と本気で思っていた議員もいましたよ。他には、やはりリバタリアニズムアナーキズムの観点から「地域主権!」などと意味不明の言説を唱えて国家不要論を掲げる勢力。或いは昭和二十年代に、占領体制の基でアメリカが設計した、謎の人造平和国家「日本国」の国体を保守したい勢力。更に、そういうヘンテコな奴らに乗っかって日本弱体化を目論む外国人勢力などなど。本当に危ないところでしたねー! とはいえ、まだまだ予断を許さない状況は続いています。一難去ってまた一難!

安倍政権はどうよ

 というわけで、民主党政権は国民から呆れられ、再度自民党政権が誕生してしまいました。さあて、Tさん的にはどうなのでしょう。アベノミクスだ、ってことで、需要側と供給側、両方の経済政策を同時にやっている安倍政権はどうなのよ?と聞いてみると、あいつはポリシーがない!日本史上最悪の政権だ!日本はおしまいだ!小選挙区制度のせいで、とんでもないことになってしまった!……だそうです。

 さて、匿名のTさんとか出して、サンドバッグ代わりにブログでぶっ叩くとか卑怯なり、と思う人もいますでしょうか。でも実際のところこのTさんに限らず、政権交代が熱望された4~5年前は、ここのTさんのような考え方が主流でしたね。Tさんは非常に政治経済に明るい方でした。当然ながら私とは全く話が合わず、けんか腰になりがちでした。でも、非常に聡明、理知的な人で、政治経済以外の話だったら全然問題ない、というか私にとっては敬愛に値する人なのですよ。Tさん以外にも、私の周囲には、とにかく自民じゃ駄目だ!交代だ!という人は世代を超えてたくさんいました。
 マスコミの麻生政権に対するネガキャンは凄まじかったですね。「小泉もダメ!麻生もダメ!」というのは経済学的には非常におかしいのですが、自民党もその辺解りにくく、明確なメッセージもあまり出していませんでしたか。出していたとしても、マスコミの「報道しない自由」のおかげでなかなか国民は知ることが出来ないのでしょうけれど。
 さて、このT氏の議論、
サッチャーは立派だ(供給側の経済学)
② 小泉はダメだ(供給側の経済学)
③ 麻生はダメだ(需要側の経済学)
④ 安倍は最悪だ(両方の経済学、結局は供給側がメインになりつつある)
一連の流れとしては、一見支離滅裂で論理破綻しているように見えるのすが、個別に説明することは、一応可能です。試みてみましょう。
①はサプライサイド経済学肯定です。供給側を強化すると生産性が向上してインフレ抑制でき、経済の安定化を目指せる、というメリットが確かにありますので、①は正しいと言えます。②はサプライサイド否定。①に矛盾しますが、デフレ期にインフレ抑制とか必要ないし、というか益々デフレになるし、あまりいいアイデアではありません。というわけで②も正しい。③の需要側を重視した経済政策は、デフレ時の雇用対策や経済活性化に効果的です。しかし、サプライサイド経済学的観点では失業問題など存在しないので、そもそも政府が雇用対策をしてはいけません。ので、「需要側の経済学」自体がそもそも古くさい、間違ったものなのだ!ということなので③も正しい。④の安倍政権では小泉麻生両政権の間違いを同時に犯しているので最悪、というわけです。なんか強引なまとめですが。
クドクドと無理矢理に説明してきました。本当に無理矢理です。要するに自民党政権に対して、その場その場で欠点を論(あげつら)っているだけです。つまり自民党が大っ嫌い!ってことなんです。それは一貫しています。今更言うまでもありませんね。
 民主党がダメなら、大阪維新の橋下市長さんの突破力に期待する!グレートリセットだ!なんてことで、大阪府知事&市長ダブル選挙の頃は、「民主党は駄目だったけど、次は大阪維新船中八策に期待だー!」なんて、そんな雰囲気もありました。とにかく自民党がダメみたいです。

古き良き、懐かしき昭和

 別にねえ。プロ野球とかの話だったらそれでいいでしょうよ。阪神タイガースが勝つのは別にいいけど、読売ジャイアンツが勝つのはムカツク!みたいな。千代の富士が勝つとなんか嬉しい。北の湖が負けるとなんか嬉しい。みたいな。どうにもそんな水準でしか政治経済を語っていないんじゃないか?という気がしてしまうのです。かつてはそれで済んでしまう、そんな平和な時代もあったのかもしれません。池田勇人佐藤栄作三木武夫は立派な政治家だった。それに比べて何だ、今の政治家は!腰抜けばかりだ。もっと骨のある奴はいないのか!なんて思っている人、それは如何なものでしょう。そりゃ確かに、その時代において立派な人達はいたでしょう。でも、それはその時代、平和だった頃の懐かしい思い出です。東西冷戦構造の中での硬直しきった時代の、泡沫(うたかた)の平和。そんな平和な時代は、新自由主義の台頭、そしてソビエト滅亡から、崩壊し続けているのです。この混沌は、まだまだ続きますよ。