建設業の人手不足が深刻化

 国土強靱化支援担当としては見過ごせない記事が!

建設業の人不足 公共事業急増のツケだ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014021802000134.html
http://2hk.mobi/archives/39604

最近のテンプレ通りの公共事業叩き。さすが東京新聞さん。見事なボケっぷりです。皆さんのツッコミもオーソドックス。きわめて保守的な展開ですね!
一応私もツッコミを。以下一部抜粋。

> 何とも皮肉な話である。建設業界はバブル崩壊以降、建設投資がピーク時の
> 八十四兆円(一九九二年)から最近は四十兆円台に落ち込み、 それに伴って
> 最大約七百万人いた就業者は五百万人に減った。若い人の就労が進まず、
> 人不足と高齢化が進んだ。  そんな業界事情なのに、東日本大震災の復興需要
> に加えて景気回復傾向を受けた建設・不動産ラッシュ、東京五輪の開催準備も
> 加わった。 さらに大幅な公共事業の追加である。人手不足や資材高騰に拍車
> がかかるのは当然だ。

東京新聞さんが仰るには、1992年比で建設投資約半減、主たる原因はバブル崩壊少子高齢化、というような印象です。本当にそうなのでしょうか。そんな理由だったら業界事情はどこも一緒。建設業界に限った話ではありませんね。だったら他の業界も建設業と同様の状態になっているはずです。つまり1992年から日本の名目GDPも、建設投資同様に半減したのなら、確かに東京新聞さんの言うとおり、ということになります。

日本のGDPの推移
http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html

1992年:約487兆円。2013年:483兆円。
ほぼ一緒ですね。建設業の極端な縮小の原因はもっと他にあるはずです。バブル崩壊少子高齢化は無関係なのではないでしょうか。とまあ、これについても、記事中では単なる「印象」が書いてあるだけで、そもそも現状分析を放棄していますね。よくある手口です。分析が面倒なのか、あくまで印象論に終始するよう、言葉を選んでいるような。これじゃ単なる印象操作だ!と言われても仕方ないのでは?なんか全体的に主観的印象論ばかりで展開されているような。ホントにそうなんですか?社説ならもっとちゃんと分析して欲しいです。
つーか、新聞の社説ってこれが普通なんでしたっけ?

国土脆弱化工作はやめて、国土強靱化を推進しましょう!